基礎情報 2025年の祝祭日 地理 気候 サマータイム 時差 電圧 金融関連 携帯電話 ブロードバンド

基礎情報

正式国名

日本語 :ドイツ連邦共和国
ドイツ語:Bundesrepublik Deutschland
英 語 :Federal Republic of Germany

首都

日本語 :ベルリン
ドイツ語:Berlin
英 語 :Berlin

国土面積

35.7万平方キロメートル(日本の約94%)。最長距離は、南北876キロ、東西640キロとなっています。国境線はおよそ3,876キロ、海岸線の全長はおよそ2,442キロです。

人口

84,860,000人(世界19位)

在留邦人数

長期滞在者: 23,816人
永住者: 18,263人
合計: 42,079人(うち成人数:32,063人)
※2024年10月時点

公用語

ドイツ語(デンマーク語、フリジア語、ソルブ語、ロマ語)

民族構成

民族の大部分はドイツ人の87.2%、トルコ人1.8%、ポーランド人1%、シリア人1%、その他9%で構成されています(2024年推定値)。(CIA World Factbookより)

主な宗教

ローマ・カトリック24.8%、プロテスタント22.6%、イスラム3.7%、その他5.1%、無宗教43.8% 他

2025年の祝祭日

3月8日(土) 国際女性デー(ベルリン州)
4月18日(金) イースター(全土)
4月21日(月) イースターマンデー(全土)
5月1日(木) メーデー(全土)
5月29日(木) キリスト昇天祭(全土)
6月9日(月) 聖霊降臨祭(sub)(バイエルン他2州)
6月19日(木) 聖体祭(6州)
8月15日(金) 聖母の昇天祭(バイエルン他2州)
9月20日(土) 世界こどもの日(チューリンゲン州)
10月3日(金) ドイツ統一記念(全土)
10月31日(金) 宗教改革記念日(ブレーメン州他9州)
11月1日(土) 万聖節(バイエルン他5州)
11月19日(水) 贖罪の日(ザクセン州)
12月25日(木) クリスマス(全土)
12月26日(金) セカンド クリスマス(全土)

地理

西ヨーロッパのほぼ中央に位置しており、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、フランス、オーストリア、スイス、チェコ、ポーランド、デンマークの9カ国と国境を接しています。ライン川(ドイツ国内の長さ約865キロ)、エルベ川(同約727キロ)、ドナウ川(同約647キロ)が主要河川です。

南部は標高の高い山岳地帯が広がり、シュベービッシュ・アルプ(Schwäbische Alb)や、バイエルンの森(Bazerischer Wald)などを擁します。スイスやオーストリアとの国境にはアルプス山脈がそびえ、ドイツ最高峰の「ツークシュピッツェ山(Zugspitze)」(標高約3,000メートル)はその一部です。

ベルリンを含む北部地域には、「北ドイツ平野」と呼ばれるなだらかな田園地帯や森林地帯が広がっています。この辺りは起伏も緩やかで、標高はせいぜい200メートルほど。氷河時代の名残で湖が点在しています。意外にも北部は2つの海に接しており、東側にはバルト海、西側には北海があります。世界遺産のワッデン海のあたりは、オランダやデンマークにも広がる広大な湿地帯です。

気候

総じて温暖で、夏は暖かく、冬は寒いという特徴があります。長期間にわたって霜や雪が降ることは比較的まれな一方で、ドイツの多様な地理的特徴によって気象条件は非常に変わりやすいという面もあり、半径100キロという比較的狭い範囲内でも気温や降水量に大きな差が生じます。一般的に夏は南に行くほど暖かくなり、冬はその逆になります。時にフェーン現象(湿った空気が山頂をこえ、反対側に吹き降ろすときに乾燥した熱風が発生する現象)が起き、注意報が発動されます。

平均気温(°C)日照時間(H)UV Index
1月-1.4 – 4.31.91
2月-1.0 – 5.62.41
3月1.2 – 9.74.072
4月4.9 – 15.66.44
5月9.0 – 20.27.675
6月12.2 – 23.37.77
7月14.5 – 25.67.737
8月14.3 – 25.575
9月10.7 – 20.65.43
10月6.4 – 14.53.71
11月2.7 – 8.71.731
12月-0.1 – 5.31.570

サマータイム

原則的に、夏時間/サマータイムは毎年3月の最終日曜日(2025年は3月30日)の午前1時に1時間時計を進め、10月最終日曜日(2025年は10月26日)の午前2時に1時間戻します。

時差

日本との時差は、グリニッジ標準時(Greenwich Mean Time / GMT)で8時間、サマータイム期間は7時間遅れ。ドイツを含むヨーロッパのほとんどの国は、GMTより1時間先行しています。

電圧

220V / 230V(日本は100Vなので日本の電化製品を使う際には変圧器が必要)
コンセントはCタイプが一般的。

金融関連

ドイツに長期滞在する際、日々の生活に欠かせないのが現地の銀行口座。主要銀行としてはDeutsche Bank(ドイツ銀行)、Sparkasse(シュパーカッセ)、Commerzbank(コメルツバンク)、HypoVereinsbank(ヒポ・フェラインス銀行)の他、郵便局が運営するPostbank(ポストバンク)が挙げられます。

中でも、世界トップクラスの国際銀行であるドイツ銀行は支店数も多く、国際デビットカードが発行される口座もあり便利です。また、貯蓄銀行という位置付けのシュパーカッセは、デュッセルドルフ支店に日本人スタッフが常駐する支店もあります。

ドイツの銀行は口座維持に手数料がかかることも少なくありません。銀行や口座の種類によってその額も変わりますので、各銀行のサービス内容と個人のニーズを考慮したうえで銀行口座を開設しましょう。

口座の種類

一般的にはまず、給料の振り込みや、各支払いの引き落とし、買い物などに使われる「当座預金口座(Girokonto)」を開きます。この口座にはキャッシュカードが付いてきます。たびたび出し入れをする必要のないまとまったお金は、より高い利子が付く「貯蓄口座(Sparkonto)」を開設すると良いでしょう。

非課税貯金

ドイツの非課税貯金口座には、「個人退職金積立口座」と「積立プラン」があります。前者は課税所得を貯金口座に積み立てるもので、積み立てた金額には税金がかかりませんが、非課税限度額や年間積み立て限度額などが決まっています。また、特定の積立プランでは非課税で貯蓄できるものもあります。いずれも長期的な資産形成の一環となっています。

個人には定額貯蓄控除が適用され、非課税となるのは年間1,000ユーロ、夫婦およびシビルパートナーの場合はその倍の2,000ユーロです(2025年現在)。なお課税されるのは利子所得で、25%の均一税率に加え、5.5%の連帯税(合計26.375%、該当する場合は教会税も加算)が課され、基本的に源泉徴収されます。関連費用は控除できません。

口座を開く

ドイツで銀行口座を開設するためには、ドイツ国内あるいはオーストリアかスイスのドイツ語圏に居を構えていることが条件となります。電話かオンラインで口座を開設したい店舗に予約を入れ、後日必要書類を揃えてその店舗で手続きをします(オンラインで開設できる例外も一部あり)。
必要書類は、パスポートなどの顔写真付き身分証明書の他、滞在許可証、住民登録証など。場合によっては学生証や会社の在籍証明書などが必要になることもありますので、手続きの予約を入れる際に確認しましょう。

口座は申し込みから5営業日ほどで開設され、その後、キャッシュカードなどが送られてきます。

口座取引明細書/ステートメント

ほとんどの銀行は通帳を発行せず、オンラインバンキングやアプリを使って取引履歴や残高を確認する方法が主流です。詳細は口座を開く銀行に問い合わせましょう。

入金

銀行振込は、オンラインバンキングを利用するか、銀行の支店に赴いて入金伝票(Einzahlungsschein)に記入して窓口で手続きをします。現金を入金する場合は、現金自動支払機(ATM)で操作できる場合もあります。

現金引き出し

ATMは24時間利用可能。ただし多くの場合、現金引き出しには手数料がかかります。海外の銀行のキャッシュカードやクレジットカード、旅行用カードの使用や、特定の時間帯の使用には、別途、利用手数料や為替手数料がかかることがあるので、注意が必要です。

多機能ATM

ドイツではキャッシュレス決済が普及しており、ATMもさまざまな機能を提供しています。現金の引き出しはもちろんのこと、残高確認や他口座への振り込み、中には預金が可能なATMもあります。

暗証番号

銀行口座を開設すると、キャッシュカードとあらかじめ決められている暗証番号が別々に郵送されてきます。暗証番号を変更するには、ATMのメニュー(Service-Funktionen)から「暗証番号変更(Online-Banking-PIN ändern)」を選択し、指示に従って手続きをします。銀行によってはオンラインバンキング用の5桁のPINが必要になることもありますので記憶しておきましょう。

外での手続きが心配な方は、自宅のPCのブラウザーを使ってオンラインバンキングサイトにアクセスし、同様の手続きを踏むことで暗証番号を変更することができます。

デビットカード

デビットカードは、ドイツでは一般的にジロカード(girocard)またはECカードと呼ばれるもっとも一般的な決済カードです。商品やサービスの支払いやATMからの現金引き出しに使うことができるこのカードは、ドイツの一般銀行や貯蓄銀行によって発行されます。銀行口座に直接リンクされているため、銀行口座の残高が利用限度額となります。多くのジロカードはMaestroまたはV Payと提携しており、国内の多くの店舗やATMで利用できる他、、オンライン決済も含め、他のヨーロッパ諸国でも使うことが可能です。

コンタクトレス・ペイメント/キャッシュレス決済

コンタクトレス・ペイメント(Kontaktlos Bezahlen/Girocard Kontaktlos)は、暗証番号を入力することなく、専用読み取り機にデビットカードやクレジットカードをかざすだけで支払いが可能なシステム。

デビットカードはキャッシュレス決済の最も一般的な方法ですが、Apple PayやGoogle Payなどのモバイル決済も利便性とスピードがデジタル決済の普及を促進しており、特に若年層の間で人気が高まっています。小売店などでの少額取引では、依然として現金決済が好まれるドイツですが、取引全体に占める現金払いの割合は減少傾向にあります。

自動引き落とし/自動振替

ドイツでは、定期的な支払いに「口座振替(Lastschrift)」と「自動引き落とし(Dauerauftrag)」が使われます。口座振替は、公共料金や電話料金、クレジットカードの返済など、毎月異なる額が請求される場合に、一方、自動引き落としは、家賃や保険料、各種の会費など、毎月一定額を支払う場合に利用されます。

口座振替は受取人が支払いスケジュールと額を管理しますが、自動引き落としは支払い側が管理します。

自動引き落とし/自動振替の解約

「口座振替(Lastschrift)」または「自動引き落とし(Dauerauftrag)」を解約するには、銀行に書留郵便またはEメールで、「解約通知書(Kündigungsschreiben)」を送付します。解約通知書には、口座情報、口座振替または自動引き落としの識別番号、解約開始日を記載します。口座振替の場合は解約の理由も添えましょう。意図せず次の支払いが行われないよう、支払い期日から余裕を持って通知を送ると良いでしょう。また、後々の問題を避けるため、解約処理が無事なされたことを銀行に確認してもらいましょう。

口座振替と自動引き落としのいずれも、オンラインバンキングポータルで解約できる場合もありますので、契約銀行の約款を確認しましょう。

取引支店の変更と口座解約

オンラインバンキングポータルで手続きができるか確認します。この方法で支店変更や解約ができない場合には、書面による申請(氏名、住所、IBAN、口座解約の明確な希望内容、解約日を明記)か、直接支店に赴いて手続きをします。身分証明書などが必要になる場合もありますので、事前に調べておきましょう。

解約前には、すべての口座振替や自動引き落としによる支払いが完了していることを確認しましょう。

預金補償および投資家補償制度

ドイツの預金金融機関が破綻した場合、法定預金保険制度により、預金者1人当たり最大10万ユーロ(銀行1行当たり)までの預金の払い戻しが補償されます。これに加え、住宅売却や社会保障給付など特定の状況に対する追加的な保護がある他、任意の預金保険制度では、法定額とは異なる補償額が提供される可能性もあります。

住宅金融組合(Building Society)

ドイツには、一般の銀行とは別に「バウシュパーカッセ(Bausparkasse)」と呼ばれる、日本の住宅金融金庫と似たサービスを提供する金融機関があります。住宅購入や改修のための資金調達を目的として利用されるケースが多く、個人が「住宅貯蓄契約(Bausparvertrag)」を締結し、一定額を長期的に貯蓄するシステムです。十分な資金が貯まったら、残りは建設プロジェクトのために固定金利で借りることができます。また、一定額までの融資は住宅以外の用途に使うことも可能です。

モバイルバンク

金利の良さなどを考慮するなら、実店舗を持たないことで経費を節減し高い利子を実現しているネットバンクも検討してみるとよいでしょう。ドイツでは、「N26」、「レボリュート(Revolut)」、「ワイズ(WISE)」、「バンク(Bunq)」、「トゥモロー(Tomorrow)」、「ヴィヴィッドマネー(Vivid Money)」などが人気です。いずれもスマホアプリを使ったさまざまな手続きが可能で、国内外への送金や両替の他、支払い金額のシェア機能も付いており、「セカンド・カード」的な扱いで普及しています。比較的簡単に口座を開設できることから、渡独直後の金融手段としても重宝されています。

日本とドイツ間の送金

日本とドイツ間の送金方法には、「ウエスタン・ユニオン(Western Union)」や「マネーグラム(MoneyGram)」といった海外送金専門店の利用、銀行振込、オンライン海外送信があります。

為替レートの良さや手数料、送金プロセスの速さなどの観点から人気が高いのが、「torfx」と先出のワイズ(WISE)。torfxは、振込手数料が無料で送金額の上限がなく、カスタマーサービスにも定評があります。一方WISEは、実際の為替レート(ミッドマーケットレート)を採用し格安の手数料で海外送金できるオンライン金融サービスの一つ。多通貨口座を作って為替レートの良いタイミングで入金・保有・管理ができ、WISEが発行するデビットカードを使って決済することも可能です。いずれも詳細は各社のウェブサイトでご確認ください。

携帯電話

携帯電話市場の主な事業者には「ドイツ・テレコム(Deutsche Telekom)」「ボーダフォン・ドイツ(Vodafone Deutschland)」「O2 テレフォニカ・ドイツ(Telefonica Deutschland)」「フリーネット(freenet FUNK)」「スカイ・ドイツ(Sky Deutschland)」などがあり、接続数ではドイツがヨーロッパ最大の携帯電話市場となっています。5Gサービスには99%の家庭がアクセスできる体制が整っており、都市部だけでなく地方都市の住人もその恩恵にあずかっています。

O2(テレフォニカ・ドイツ)

プラン例:
4週間プリペイド:12GB/10ユーロ、25GB/15ユーロ、50GB/20ユーロ、999GB/74ユーロ
12カ月プリペイド:25GB(インターネット接続のみ)/60ユーロ、125GB/100ユーロ(インターネット接続のみ)/ 80ユーロ、50GB
店舗の詳細:https://www.o2online.de/shops/

ボーダフォン・ドイツ

プラン例:
4週間プリペイド:1GB/5ユーロ、10GB/10ユーロ、20GB/15ユーロ、30GB/20ユーロ、無制限GB/80ユーロ
12カ月契約(月額):12GB/50ユーロ(不使用分は翌月繰越)
24カ月契約(月額):14GB/20ユーロ、50GB/30ユーロ、100GB/40ユーロ、280GB/60ユーロ、無制限0GB/70ユーロ
※ボーダフォンの別サービスも利用している方や、27歳以下、個人事業主には別タリフも有り
店舗の検索:https://shops.vodafone.de/search

ドイツ・テレコム

プラン例:
4週間プリペイド:1GB/5ユーロ、13GB/10ユーロ、25GB/15ユーロ、50GB/20ユーロ、無制限GB/100ユーロ
12カ月プリペイド:156GB/100ユーロ
契約なし(別途初期費用40ユーロ):20GB/30ユーロ、30GB/40ユーロ、50GB/50ユーロ、100GB/60ユーロ、無制限0GB/85ユーロ
24カ月契約(月額):20GB/30ユーロ、30GB/40ユーロ、50GB/50ユーロ、100GB/60ユーロ、無制限0GB/85ユーロ
※ドイツ・テレコムの別サービスも利用している方や、27歳以には別タリフも有り
店舗の検索:https://www.telekom.de/telekom-shops

その他の携帯電話サービス会社

1&1
ドイツの大手通信プロバイダーの1つ
REWE(ja! mobile)
 ドイツを代表するスーパーマーケットREWE*(レーヴェ)が提供する携帯電話通信サービス
ALDI(ALDI TALK)
 ドイツを代表するディスカウントストアALDI(アルディ)が提供する携帯電話通信サービス
EDEKA
 ハンブルクに拠点を置く食品小売最大手スーパーマーケットEDEKA(エデカ)が提供する携帯電話通信サービス
Kaufland(Kaufland Mobile)
 ドイツを代表する国際ハイパーマーケットKaufland(カウフランド)が提供する携帯電話通信サービス
NetCologne(ネット・コロン)
コロン、ボン、アーヘンを中心に拡大を続けるデジタル・インフラ企業提供する携帯電話通信サービス

ブロードバンド

ドイツでは、政府が率先して企業や地域社会におけるデジタルインクルージョンを優先し、データサービス市場成長をサポートしています。デジタル省はデジタル覚醒戦略の中で、2030年までにすべての企業と世帯に対し、光ファイバーネットワークへの接続を実現させることを目標とした「ギガビット戦略2030」を打ち立てました。

ボーダフォン・ドイツ
プラン例:
接続速度によって(1年契約)各種(40ユーロ〜65ユーロ/月)。初年度割引有

ドイツ・テレコム
プラン例:
接続速度によって(1年契約)各種(40ユーロ〜65ユーロ/月)。初年度割引有

1&1
光ファイバー、DSL、マルチストリームなどのサービスやパッケージ

ネット・コロン(NetCologne)
コロン、ボン、アーヘンを中心に、拡大を続ける、デジタル・インフラ企業。安価な光ファイバーやDSL、マルチストリームなどのサービスやパッケージを提供。学生や見習い社会人向けのお得なサービスも有

KDDIドイツ(企業向け):
本社:Fritz-Vomfelde-Str. 8, 40547 Düsseldorf
フランクフルト支社:Kleyer Strasse 75-87, 60326 Frankfurt am Main
ミュンヘン支社:Leopoldstraße 244, 80807 München