ダブリン一般情報
ダブリン概要
9世紀にバイキングが拠点を築いたのが起源です。ダブリン城、トリニティ・カレッジなど、中世の雰囲気を感じる建築物が点在しつつも、シリコン・ドック(Silicon Docks)というIT産業の中心地もあり、多国籍企業が多く、留学生や外国人労働者が非常に多い街です。市内には、世界的に有名な黒ビール「ギネス」の博物館Guinness Storehouseがあり、年間約150万人以上が訪れる国内最大級の巨大な観光施設があります。
行政区
ダブリンは、1つの大都市ですが、行政的には4つに分かれています。Dublin Cityは、ダブリンの中心部を管轄する市。Dún Laoghaire–Rathdownは、南東部沿岸エリア。South Dublinは、内陸の南西部。Fingalは、北部エリアです。
郵便番号
アイルランドでは「Eircode(エアコード)」という7桁の郵便番号です。
例えば、D01 Y006の場合、最初の3文字は地域を表し、ダブリン中心部はD01~D24となります。また、後ろの4文字は住所ごとの固有識別を表します。
ダブリンの公共交通機関
バス
ダブリン市内の移動に最も使われる公共交通手段はバスで、ほぼ市内全域をカバーしています。
運行時間は、5:30〜6:00くらいに始発が走り、夜10時〜11時頃まで運行しています。一部のバスルートでは、24時間運行があり、金曜日と土曜日の深夜(00:00〜04:00)に利用できるNitelinkというサービスあります。
乗車券
料金は、ゾーン制になっており、支払い方法は、運転手に行き先を伝え、現金かプリペイドカードLeap Cardで支払います。まだ、コンタクトレスカード等での支払いはできません。また、現金はコインのみで、お釣りが出ないのでぴったりの金額を事前に用意しましょう。
Leap Card
アイルランドのダブリンを中心に使える交通系ICカードです。バス、路面電車、郊外電車のほか、一部の電車や地方都市のバスでも使用できます。購入やチャージ場所は、主要バスターミナル、コンビニ、駅の窓口やキオスク、オンライで可能です。Leap Card使用の場合は、割引が適応されるので現金を使用するよりお得です。
路面電車
ダブリン市内を走る路面電車Luasには、2つの路線があります。レッドライン(Red Line)は、ダブリン西部の住宅街から市内中心部、そしてダブリン港エリアまで、また、グリーンライン(Green Line)は、市内南側の住宅街と中心部を結びます。自転車の持ち込みは混雑時間帯を除き可能です。切符は券売機で購入するか、Leap Cardを使用して乗車します。駅には改札がありませんが、車内検札があり、無賃乗車の場合、Standard Fare Notice(運賃違反通知)が発行されます。発行から14日以内に支払うと45€、発行後28日以内に支払う場合は、100€、28日以内に未払いの場合は、裁判所に召喚される可能性と、最大約1,000€の罰金+未払い運賃が科せられる場合があります。(2025年6月現在)
鉄道
ダブリン湾沿いを走る近郊電車DART(Dublin Area Rapid Transit)は、ダブリン中心部と海沿いの郊外を結ぶ電車です。時間帯制限ありますが、自転車の持ち込みも可能です。
タクシー
アイルランドのタクシーは、すべて政府認可制(ライセンス制)で、メーター制のため、料金が明確です。 流しのタクシーは少なく、アプリや電話で呼ぶのが一般的です。
運転手は必ず「顔写真・ライセンス番号付きID」を車内に掲示しているので、ナンバープレートとサインに「TAXI」と明示されていることを確認しましょう。
アイルランドでは「Uberのような個人ドライバーのライドシェア」は法律で禁止されており、すべてライセンスを持ったプロのタクシーのみが配車されます。
タクシーのタイプ
・Standard Taxi(スタンダートタクシー): メーター制。街中・駅前に待機している場合やアプリを使用
・Hackney(ハックニー): 事前予約が必要。メーターはなく、交渉制が多い
・Limousine Service(リムジンサービス): 高級送迎サービス。空港送迎などに利用されることが多い
タクシー配車の主なアプリは、Free Now、Bolt、Uber(タクシー配車アプリとして使用)などがあります。
フェリー
アイルランド最大のダブリン港はからは、イギリやフランスへのフェリーが運航されています
主なフェリー路線
・ダブリン ⇄ ホーリーヘッド(イギリス)
Irish Ferries
Stena Line
・ダブリン ⇄ リバプール(イギリス)
P&O Ferries
・ダブリン ⇄ シェルブール(フランス)(季節限定)
Irish Ferries
自転車、バイク、スクーターのレンタルとシェアリング
自転車には、通常の自転車と電動自転車があります。
通常の自転車(Dublinbikes)は、市内中心部を中心に、約100カ所以上のステーションがあり、どこでも借りられてどこでも返せるのが特徴です。使用方法は、年間登録か1日または3日チケットを購入(公式サイトまたは現地のステーションの券売機)すれば、すぐに使用可能です。なお、最初の30分は毎回無料なので、こまめに使用するとお得です。通常16歳以上なら使用できますが、18歳未満は保護者の同意が必要です。
また、電動自転車(e-bike)は、分単位のスポット利用が基本ですが、1日、月額などの単位でも選べます。アプリをダウンロードしてからアカウントを登録し、地図から近くの車両を探します。返却は、指定のエリア・ゾーン内で停めないと罰金がかかるので要注意。原則18歳以上が使用できます。
・主な電動自転車の会社
Bleeper
Tier Mobility
Lime
Bolt
DublinBikes
電動スクーター(e-scooter)は、特定の事業者による試験運用・一部地域での運用が始まっています。
・主な電動スクーターの会社
Tier Mobility
Lime
Bolt
Zeus Scooters