ドイツの教育システム

年齢別学校の種類

ドイツの教育システムはざっくりと「学齢前の幼児教育(Kindergarten, Tageseltern und Kinderkrippe)」「初等教育(Grundschule)」「中等教育(Hauptschule, Realschule, Gesamtschule, Gymnasium, Berufsscchule, Fachoberschule)」「高等教育(Fachhochschule, Universitat)」「継続教育(Weiterbildung)」の5段階に分かれています。教育に関する基本法は連邦教育研究省の管轄ですが、各州がそれぞれ教育省(あるいはそれに相当する組織)を置き、カリキュラムや学校組織、教員資格などを決定しています。共通しているのは、早い段階で生徒をさまざまな教育経路に分類すること。職業教育訓練(VET)に大きな焦点が当てられているのが大きな特徴です。

ドイツの学校系統図:(出典:データブック国際労働比較2025|労働政策研究・研修機構【JILPT】)

学齢前の教育

ドイツでは6歳以下の子どもの教育は義務ではありませんが、子ども同士のコミュニケーションと言語のスキルを向上させる目的で通わせている保護者が多いようです。公立保育園は2歳以下の子どもを、公立幼稚園は満3〜6歳までの子どもを受け入れています。

幼児教育は、主に民間によって提供されているため費用がかかります。金額は連邦州と教育機関によっても大きく異なり、保護者の収入によって決まる場合もあります。低所得の家庭では補助金が出たり、費用が免除される例もあります。

学齢前教育には主に下記の5つがあります。

①保育施設(Kindertagesstätte/KiTa)
居住地にもよりますが、生後8週間から3歳、または6歳までの乳幼児を受け入れる保育施設の総称。特に規模の大きい一部のKitaでは、3歳未満の乳幼児用のエリア(Kinderkrippen/Krippe)と3歳以上の乳幼児用のエリアが別々に用意されています。

義務教育年齢に達していても体系的な学習の準備ができていない(学習障害や特別な学習ニーズのある)子どもが対象の小学校支援クラス(Grundschulförderklassen)も含まれます。

②幼稚園(Kindergarten)
一般的に3歳から6歳までの乳幼児を対象とした保育施設。就学前教育を提供していることが多く、さらに小さな乳幼児を受け入れている施設もあります。

③チャイルドマインダー(Tagesmutter/Tagesvater)
小規模で、よりパーソナルなケアを求める保護者の選択肢

④共同作業と育児(Coworking und Pflege)
他の保護者と協力しあって育児を交代するオプション

⑤オーペア、ナニー、ベビーシッター(Au-pair、Kinderfrau、Babysitter)
金銭的余裕がある場合の選択肢の一つ。オーペアは住み込みで、子どもの世話の他に家事の手伝いを兼ねる場合も多いようです。

義務教育

ドイツの学校制度は日本のような「6・3・3・4制」ではなく、義務教育が始まる6歳から、グレード1、グレード2というふうに通しで学年を示します。例えば、グレード10(10年生)は日本の高校1年生にあたります。週5日の学校もあれば、毎月2回の土曜授業を行う学校もあります。義務教育期間は9年(州によっては10年)で、そのうち4年間(ベルリンとブランデンブルクは6年間)は基礎教育(Grundschule)として、初等教育を受けます。科目は「ドイツ語」「数学」「一般学習」「外国語」「美術」「図工」「音楽」「体育」「宗教・倫理」など。なお、ホームスクーリングは禁止されていますので、病気などの特別な理由がない限り子どもは学校に通わせるのがルールです。

中等教育半ばの10歳になると、その後の進路を決めなければなりません。また、成績の良い生徒は飛び級をし、逆にあまり成績の良くない生徒は留年するということも珍しくありません。個々の生徒の能力や適性に応じた主な進路としては、卒業後に職業訓練に入る「ハウプトシューレ」(5年制)、職業教育学校への進学や中級の職への就職を目指すための「実科学校」(6年制)、大学進学を目指す生徒が進む「ギムナジウム」(8年または9年制)があります。また複数の学校種の教育課程を併せ持つ、あるいは総合的な教育課程を提供する学校もあります。

実科学校を修了すると、上級専門学校や専門ギムナジウムといった多様な職業教育学校への門も開かれています。職業訓練を終えた学生は、上級の職業資格を与える専門学校への入学や、職業従事者には大学入学の資格を取得する機会も与えられます。どの課程に進むかは日本へ帰国後の進学に影響が出る場合もありますので、進路は先生ともよく相談して慎重に決めましょう。

高等教育

高等教育には、高等教育総合大学(教育大学、神学大学、芸術大学を含む)、応用科学大学、専門大学などがあります。多くは研究志向で高度に学術的であると同時に、実践的なスキルにも重点を置いています。学生は「学士号(第1サイクル)」、「修士号(第2サイクル)、「博士号(第3サイクル)」の3つの学習サイクルを履修することができます。ドイツの大学の半数以上は連邦政府と連邦州によって運営されており、学費は日本に比べると安価であることがほとんどです。しかし非EU圏出身の留学生には異なる学費が設定されていますので、各大学に問い合わせましょう。私立大学の学費はドイツ人やEU圏出身者にとっても高額。1年で100万円を割る大学から400万円を超える大学まで幅が広く、また日本の資金で払う場合は為替レートも大きく影響しますので、余裕を持った予算を組みましょう。

継続教育

継続教育は、主にスキル開発や生涯学習のためのもの。絶えず変化する労働市場の需要と供給に対応したプログラムの他、個々のニーズに合わせた資格の追加や知識の拡大など、短期コースから修士号取得コースまで幅広いプログラムが用意されています。

ドイツの私立校

日本と比べると私立校(Privatschulen)は少ない印象のあるドイツですが、約1割弱の子どもたちが通っています。私立校には大きく分けて以下の3つがあります。

シュタイナー教育校(Waldorfschule)
哲学者ルドルフ・シュタイナーが提唱した「教育芸術」を実践する学校。子どもの個性を活かし、芸術面を重視した教育が特徴。

モンテッソーリ教育校(Montessorischule)
医学博士モンテッソーリによって考案された教育法を実践。教師の価値観を押し付けず、子どもの自発性を促す教育法を取り入れているこのような学校は、「子どもの家」とも呼ばれています。

宗教団体が運営する学校(Einrichtungen in kirchlicher Trägerschaft)
宗教色が強く、学力よりも思想や突出した能力などを重視。州政府によって「認可(Staatlich Genehmigte)」を受けた私立校と、「認定(Staatlich Anerkannte)」を受けた私立校があるので注意が必要です。認可を受けているだけでは公立の学校と同じ位置付けとは見なされないため、進学する際により多くの試験を受けて実力を証明しないとなりません。

私立校のリストはこちらで検索することができます。

インターナショナルスクール

英語教育と国際性を身につけることを重視するのであれば、さまざまな出身地や国籍の生徒を受け入れ、英語で授業を行うインターナショナルスクールも選択の一つとなるでしょう。もともと外交官の子どもたちのために考案された制度であるため、教育目標、カリキュラム、卒業証明書に関する基準は、世界中のインターナショナルスクールでほぼ共通です。保護者が海外で職に就いている子どもたちにとっては、転居しても同等の学校に通うことができることは大きな利点です。

インターナショナルスクールの卒業証明書は国際バカロレア(IB)で、12年生になると授与されます。ドイツ以外の大学への進学を検討している場合、IBディプロマを持っていることは有利でしょう。
ドイツの大学に進学する場合、試験で選択した科目によっては進学先が限られることもあります。自由に選考科目を選べるようにするには、ドイツのアビトゥア(Abitur/ギムナジウムの卒業試験を合格すると取得できる大学入学資格)が必要です。

国からの補助金を受けられないインターナショナルスクールには高額の授業料がかかりますが、その分、質の高い設備を備えていることも大きなポイントとなるでしょう。
インターナショナルスクールのリストはこちらで検索することができます。
(ここまで、Study in Germany「German Education System」より一部抜粋)

学校生活

制服

ドイツでは個性が重視されることもあり、基本的に制服はありません。一部の私立校やインターナショナルスクールは独自の規則を持つため、制服を定めていることもあります。

ランチ

半日制の小学校ではランチは自宅で取ります。全日制の小学校の場合はランチを提供することが義務付けられており、学校によって、給食が出される場合と、好きなメニューを選べる場合があります。いずれも教室ではなく食堂で食事をすることが多いようです。ベルリンでは6年生までは無料で給食が提供されます。給食の内容は2択であることが多く、それぞれの地方の特色も見られるようです。最近では宗教の禁忌や菜食にも考慮したメニューも増えてきました。

また、多くの学校では午前中に小腹が空いてしまったときのためにおやつを持参することも許可されています。おやつとはいっても、その中身は野菜のスティックやフルーツなどであることが多く、授業中につまんでもおとがめはなしとのこと。

中等教育以上の年齢になると、弁当を持参したり、学校のカフェテリアで好きなものを注文したり、近所の小売店まで買いに行ったり、家が近ければ自宅に戻るなど、ランチの取り方は生徒それぞれの自由となります。

教科書

教育制度が各州の管轄になっているため、使用する教科書も州が選択する権限を持ちます。教科書は「1年間のレンタル」システムで、次の人が気持ちよく使えるようプラスチックのカバーをかけるなどして丁寧に扱います。使う生徒の名前も記入されるため、責任感も生まれるでしょう。万が一教科書を傷つけたり汚したりしてしまった場合には、保護者が弁償します。

なお、先出のシュタイナー教育校では教科書は使わない方針をとっています。

宿題

小学生の年齢では、学校によって宿題は出たり出なかったり。出る場合でも、あまり時間をかけずに済む内容であることがほとんどで、学年ごとに宿題にかける時間の上限が決まっている地域もあるほどです。午前授業のみの小学校では、就業時間を延長して学校で宿題をやらせるところもあります。しかし、年齢が上がるにつれ宿題は教育の大事な一環とみなされるようになり、その量や頻度も次第に増えていきます。保護者は子どもの勉強を助けることが期待され、特に3つのR – Reading(読み)、 wRiting(書き)、 aRthmatic(算数)– に重点が置かれています。

通常、夏休みなどの長期休暇には宿題は一切出ません。

誕生会

子どもの誕生日は友だちを大勢呼んで盛大に祝います。場所は人数や季節によって、自宅であったり公園であったり、レンタル会場だったりとさまざま。子どもが小さいうちは保護者同伴になることも考慮して場所を決めましょう。お国柄か、プレゼントは何が良いか事前に聞かれることが多いので、遠慮せずに欲しいものを伝えましょう。ある程度成長すると、誕生会は大人の手を借りず子ども同士でプランを立てるようになるようです。

各種の手当

家族手当(Familienbeihilfe)各種

ドイツでは、すべての保護者が子育て費用を補填する給付を受ける権利があります。社会保障制度は、家族やシングルペアレントが利用できるさまざまな給付、税額控除、控除を提供しており、これらを総称して「児童手当(Kindergeld)」と呼びます。

収入に関係なく、ドイツのすべての保護者に毎月支払われる児童手当は、子どもの基本的なニーズが満たされるよう、連邦雇用庁の家族手当事務所(Familienkasse)より支給されます。2025年1月1日から、児童手当は子ども1人につき月額255ユーロとなっています。

児童手当に上限給与額はありません。高所得の保護者は、児童扶養手当(Kinderzuschlag)の代わりに児童非課税控除を受けられる場合があります。低所得の保護者は、児童手当に加え、家族手当事務所から補足児童手当を受給できるケースもあります。

児童手当受給資格

一般的に、合法的にドイツに居住していれば、母国または他の場所で同様の手当を受けていない限り、誰でも児童手当の請求ができます。EU加盟国以外の国籍の家族は、有効な居住許可証または永住権を保有している必要があります。

児童手当は片方の親のみが請求できるため、夫婦はどちらが受け取るかを決めなくてはなりません。両親が別居している場合、児童手当を請求できるのは主たる親権を持つ方の保護者になります。

児童手当の請求は、両親に限らず、祖父母、介護者、後見人など、子どもと同居している人なら誰でも権利があります。

児童手当の受給資格は、子どもが18歳になるまで継続します。ただし、以下の条件に該当する場合は、18歳を過ぎても児童手当の受給資格が継続されます。
・子どもが失業中で、職業紹介所に求職者として登録されている場合(21歳まで)
・子どもが就学中または職業訓練中の場合(25歳まで、または最初の職業資格もしくは学位を取得するまで)
・子どもに障がいがあり、自立できない場合(25歳まで)

児童手当受給申請方法とその流れ

児童手当を申請するもっとも簡単な方法は、連邦雇用庁(Bundesagentur für Arbeit)のウェブサイトからのオンライン申請。申請者と子どもの納税者番号と申請者の銀行口座情報が必要です。ドイツ以外の国で生まれた子どもの場合は、申請手続きの一環として出生証明書も提出しなければなりません。

新生児の場合、出生後数週間以内に連邦中央税務署(Bundeszentralamt für Steuern/BZSt)から子どもの納税者番号が発行されます。その後、家族手当事務所(Familienkasse)から、児童手当申請を開始するためのアクセスコードが記載されたウェルカムレターが届きます。このアクセスコードを使用すると、オンラインフォームの大部分が自動入力され便利です。

子どもと共に最近ドイツに移住した保護者は、2人の登録(Anmeldung)手続き完了後に納税者番号が発行されます。

オンラインではなく直接申請することもできます。児童手当/キンダーゲルド(Kindergeld)の申請書をダウンロードして印刷し、詳細を記入の上、家族手当事務所(Familienkasse)に提出してください。担当オフィスは、連邦雇用庁(Bundesagentur für Arbeit)のウェブサイトで郵便番号を入力すると見つかります。申請後6週間以内に家族手当事務所から連絡が入ります。

申請が却下されるケースもあるので、そのような場合には家族手当事務所に詳細を問い合わせましょう。決定に納得がいかなければ、1カ月以内に異議を申し立てることができます。異議申し立ては、書面を送付、または直接事務所に出向いて提出します。

児童手当の受給を開始すると、児童手当を申請する各個人を識別するための固有の番号「児童手当番号(Kindergeldnummer)」が交付されます。児童手当番号は、家族手当事務所から受け取る手紙の冒頭に記載されています。児童手当番号の末尾の数字によって、児童手当の支給日が異なります。2025年の児童手当の支給日は、連邦雇用庁のウェブサイトで確認することができます。

手当の非課税控除

児童手当は非課税ですが、税務署が児童手当と児童非課税控除(Kinderfreibetrag)のどちらが保護者にとってより有利かを判断できるよう、確定申告(Einkommensteuererklärung)をする必要があります。一定の条件下では、児童手当の代わりに、子どもに対する非課税控除を受けることができます。非課税控除は、実質的に保護者の所得税額を減らすことで節約につながります(下記「追加税制優遇措置」参照)。

児童に対する非課税控除には次の2つがあり、児童非課税控除額は2025年現在、以下の通りです。

児童非課税控除(Kinderfreibetrag)
年間6,672ユーロ、または保護者1人あたり3,336ユーロ

介護、養育、または教育のための非課税控除(Freibetrag für die Betreuung, Erziehung oder den Ausbildungsbedarf)
年間2,928ユーロ、または保護者1人あたり1,464ユーロ

追加税制優遇措置

シングルペアレントは通常、非課税控除の半額に加え、年間4,260ユーロ(さらに、2人目以降の子ども1人につき年間240ユーロ)の追加税制優遇措置を受けることができます。この税制優遇措置を受けるには、税務署に申請して税区分をIIに変更する必要があります。詳細は、ファミリーサービスポータルをご覧ください。

非課税控除は申請する必要はなく、税務署が保護者にとって有利と判断すれば、自動的に非課税控除を適用します。税務署は所得税を査定する際に、既に受給している児童手当の額と、非課税の児童扶養手当(Kinderzuschlag)が支給された場合に節約できる額を比較し、最も有利な選択肢は税務署によって選択されます。児童手当が支給された場合、税額控除は既に受給している児童手当と相殺されます。

補足児童扶養手当

低所得の保護者は通常の児童扶養手当に加えて、養育費を補うための「補足児童扶養手当/キンダーズーシュラーグ(Kinderzuschlag)」を請求する権利があります。2025年現在、児童扶養手当は子ども1人につき月額最大297ユーロ。受給額は、所得と資産によって決まります。また、無料の学校給食と学用品購入の支援をする補助もあります。児童扶養手当または住宅手当(Wohngeld)を受給している場合、保育料を課している州ではそれも免除されます。ただし、養育費などの収入がある場合は、補足児童手当からその分が差し引かれます。

補足児童扶養手当受給資格

児童扶養手当の受給資格を得るには、以下の条件を満たす必要があります。
・子どもの児童手当を受給している
・25歳未満の子どもが保護者と同居している
・子どもが未婚
・控除前の保護者の月収が900ユーロ以上(シングルペアレントの場合は600ユーロ)
・最高所得限度額(保護者の生活費によって異なり、家族手当事務所が個別に算出)を下回っている

連邦雇用庁のウェブサイトから、児童手当の受給資格があるかどうか確認することができます。

補足児童扶養手当は、連邦雇用庁のウェブサイトからオンラインで申請できます。申請手続きには、通常、以下の書類を提出する必要があります。
・給与明細書(Gehaltsabrechnung/Lohnabrechnung/Verdienstabrechnung)などの収入証明書
・年金機関からの明細書
・育児手当の明細書

未払い養育費補填の補足給付金と受給条件

片親からの養育費が不定期、あるいは一部または全部が支払われていないシングルペアレントには、費用を補填するための特別な補足給付金(Unterhaltsvorschuss)があります。受け取る養育費前払いの額は、子どもの年齢によって異なります。
・5歳まで:1カ月227ユーロ以下
・6歳から11歳まで:1カ月299ユーロ以下
・12歳から17歳まで:1カ月394ユーロ以下
※ 12歳以上の子どもとその保護者が失業手当/国民手当(Arbeitslosengeld/Bürgergeld)を受給していないことが条件です。

未払い養育費補填の補足給付金申請方法

養育費の前払いの申請がオンラインでできない地域では、青少年福祉事務所(Jugendamt)に出向いて申請書します。以下の書類を持参してください。
・有効な身分証明書
・登録証明書(Meldebescheinigung)
・居住許可証(該当する場合)
・子どもの出生証明書(Geburtsurkunde)
・離婚証明(Scheidungsbeweis)または長期別居の証明書(Nachweis einer längerfristigen Trennung)など、家族状況を証明するもの

一定条件を満たす新米の親は、「連邦育児扶養手当(Elterngeld)」の対象となります。この所得補償給付は、出産による収入の減少を補填し、親が休息を取り、新生児と過ごす時間を確保することを目的としています。

児童傷病手当(Kinderkrankengeld)

保護者が病気の子どもの世話で仕事を休まなければならない場合に、「法定健康保険組合(Gesetzliche Krankenversicherung)」から支給される「児童傷病手当」もあります。

基本育児手当(Elterngeld)

また、生後14カ月の基本育児手当は、出産前の純収入に応じて65〜100%の間で支給されます(収入が低いほど率が高くなります)。月額最大は1,800ユーロ(2025年6月現在)。父親と母親は合計で最長14カ月間(両親のいずれかが申請できる期間は最短2カ月、最長12カ月です。14カ月間は、両親が共に育児に携わっている期間)育児手当を受け取ることができ、その期間を両親で自由に分割することができます。シングルペアレントは、14カ月間全額の育児手当を受け取ることができます。
出産予定日の6週間前、あるいはそれ以前に出産した場合は、両親は最大4カ月間、育児手当を延長して受け取ることができます。
仕事と家事を分担している両親は、「育児手当プラス」と「パートナーシップボーナス」によって特にサポートを受けられます。詳しくはウェブサイト(ドイツ語)をご参照ください。

Office for the Equal Treatment of EU Workers「Families and children」より一部抜粋)

日系教育機関

日本人学校及び私立在外教育施設は、文部科学大臣から、国内の小学校、中学校、もしくは高等学校と同等の教育課程を有する旨の認定を受けており、中学部卒業者は国内の高等学校の入学資格を、高等部卒業者は国内の大学の入学資格を有します。

日本人が多く居住するベルリン、フランクフルト、デュッセルドルフ、ミュンヘン、ハンブルクに全日制日本人学校があり、文部科学大臣より日本の小学校、中学校、または高等学校と同等の課程を有する旨の認定を受け、日本人学校及び私立在外教育施設において、日本と同様の教育課程のもと学習が進められています。さらに、ドイツに住んでいるからこその授業もカリキュラムに取り入れられています。

日本語補習授業校は、現地校やインターナショナル校に通う生徒たちに対し、主に週末に日本語を学ぶ機会を与えています。中には平日の夕方のクラスを設けている学校もあります。

1.幼稚園

惠光幼稚園/EKŌ-Kindergarten e.V
ドイツと日本の子どもたちが共に遊ぶことのできる幼稚園。幼児教育の場で、ドイツ語と日本語の2カ国語が使われていることが大きな特色

デュッセルドルフ日本人幼稚園/Japanischer Kindergarten e.V.
日本国文部科学省の定める「幼稚園教育要領」の趣旨に基づく保育。「安心感と信頼関係」「思いやりの心」「ここの感性」が基本方針

ライン幼稚園/Rheinkindergarten
「明るく元気で活発な子ども」「素直でやさしい思いやりのある子ども」「人や社会と積極的に関わる子ども」を教育目標に、日本とドイツの文化や習慣を取り入れた保育を実践

フランクフルト日本人幼稚園/Japanischer Kindergarten Frankfurt/M e.V.
「心も体も健康で明るい子ども」「楽しく、仲良く遊べる子ども」「自分を表現できる子ども」「異なったものを受け入れられる子ども」を目指す教育方針

カリタス聖母幼稚園/Caritas Seibo
幼児の純真な心をイエス・キリストの愛(カリタス)の精神に基づいて、より豊かに育てる他、ベテランのドイツ人先生と楽しくドイツ語が学べる

ミュンヘン幼児クラブ ポッポの会/Popponokai München
満3歳と4歳を対象とした、保護者が中心となって運営する幼児クラブ。日本とドイツの四季折々の行事に合わせた、楽しい工作や絵書き、遊戯、野外保育、運動会、七五三、豆まき、ひな祭りなどが行われる

2.日本人学校

デュッセルドルフ日本人学校/Japanische Internationale Schule in Düsseldorf e.V.
目指す子ども像は「学び合う子」「心豊かな子」「健やかな子」。目指す学校像は「ドイツ社会から学ぶ学校」「異年齢集団の活動が活発な学校」「外国語活動が盛んな学校」「国際交流・親善に積極的な学校」「保護者・地域と連携協力を図る学校」「信頼される学校づくりをめざす学校」

ベルリン日本人国際学校/Japanische Internationale Schule e.V.
小学校1年生から中学校3年生まで、少人数で温かな雰囲気の中、一人ひとりに応じた指導をする全日制の学校。「一人ひとりが輝く学校」「個に応じた学習指導」「ベルリンだからこそできる体験」の3つが特色

フランクフルト日本人国際学校/Japanische Internationale Schule Frankfurt e.V.
日本語による一貫した初等・中等教育を行うを目的として設立。同時に、生徒がドイツで生活しているという事実を重視し、ドイツ語を履修や進んで現地の社会や文化に関心を示す指導を行う

ミュンヘン日本人国際学校/Satzung der Japanischen Internationalen Schule München e.V.
日本国文部科学省の定める学習指導要領とバイエルン州の教育法令に基づいた教育を実施する、ドイツ開校5番目の日本人学校。『主体的に社会の変化に対応できる能力をもった、心身ともに調和のとれた児童生徒の育成』を学校教育目標に掲げ、「自ら学ぶ向上心の育成」「豊かな心の育成」「たくましいからだの育成」と、知・徳・体の柱をバランスよく組み込み、在外教育施設ならではの現地理解教育を推進

ハンブルグ日本人学校/Japanischen Schule in Hamburg e.V.
日本の学習指導要領に則り日本における小中学校と同等の教育を行う文部科学省に認可された在外教育施設。「生きる力」と「国際感覚」を身に付けた児童生徒の育成を教育目標とし、恵まれた環境の下、少人数指導を生かした個に応じた教育を行う他、全学年で発達段階に応じた英会話とドイツ語学習も

3.日本語補習校

ベルリン日本語補習授業校/Japanische Ergänzungsschule in Berlin e.V.
2025年で50周年を迎えたベルリン日本語補習授業校は、0歳児から高校生を対象に日本語での保育・教育を行う学校。保護者が主体となり、教師陣と協力しながら子どもたちが楽しく日本語を学べる環境づくりに取り組む。幼稚部では、日本の歌や読み聞かせ、季節の工作を通じて、日本語や日本文化に親しむ体験を提供。小学部以上では文部科学省の学習指導要領に基づいた「国語」「算数」の授業を行い、子どもたちの日本語力を育み学ぶ楽しさを伝える。「日本語を自ら進んで学習し、思いやり、責任感、そして人間同士の交流を楽しみながら多言語多文化環境の中で豊かな心を持つ子ども」を育てることを目標とし、0歳児から高校生まで一貫した理念のもとで、それぞれの子どもに合った日本語教育を行う

ベルリン中央学園補習授業校/Zentrale Schule für Japanische Berlin e.V.
国語の正確な理解力と適切な表現力を育て、十分な言語感覚を備えた上での思考力、想像力を養うことを教育目標とした学校。幼稚部では、日本の伝統的な遊び・歌・お話・工作などを通した体験的な保育の中で、日本語を自然に身につけ、語彙力の向上をはかり、発育段階に応じた言語習得を目的とした授業を行う。小学・中学・高等部の学習指導では、「国語」「総合的学習」「漢字検定クラス」「帰国子女クラス」に取り組む

デュッセルドルフ日本語補習校/Förderschule für Japankunde in Düsseldorf
文部科学省指導要領に準拠した教科書を使い、学年相応の国語力を一年間で養うことが目標。デュッセルドルフ日本人学校の指導と助言を受け、日本文化や日本の学校生活に触れる機会を提供

デュッセルドルフ・バイリンガル日本語補習授業校/Bilingual Japanische Schule Düsseldorf e.V.
母語、または外国語として日本語を学びたい18歳以下の現地校生、あるいはドイツ語・英語などの幼稚園に通う児童(3歳から)が対象。バイリンガルとしての日本語の基礎クラスでは、日本の国語の教科書を基礎教材として学ぶ。選択授業には、算数・数学・理科・社会・音楽の他教科学習のクラスもあり、さらに全学年合同の漢字・習字・マンガ・日本の歌・読み聞かせ・そろばん・琴・将棋のクラブ活動で日本語体験の場を増やし、日本の文化や習慣が学べる

フランクフルト補習授業校/Japanisches Institut Frankfurt e.V.
「フランクフルト日本人国際学校」の校舎で、毎週土曜日に幼稚部、小学部、中学部、国語専科の児童生徒が学ぶ。日本の小・中学校と同じ教科書を使い、小学部では、主に国語・算数など、中学部では国語・数学・社会科を、幼稚部は小学部の準備段階として、ひらがなの読み書きや日本語の基本的語彙を伸ばすための活動を行う

ドレスデン日本語補習校/Japanische Ergänzungsschule in Dresden e.V.
2003年、日本人駐在員有志により、子弟に日本文化や習慣、特に季節にまつわる遊びや歌、お話を通じて学ばせることを目的として始まった「ドレスデンこども会」。2006年末には子弟の成長や参加人数の増加に伴う小学部設立の必要性に迫られ、正式に日本政府の認定を受けた「ドレスデン日本語補習校」となり、現在に至る

ミュンヘン日本語補習授業校/München Nihongo Hoshuko
1975年4月に父母有志によって設立された日本語補習授業校。幼稚部から、小学部、中学部、高等部までのクラスに、多様な文化環境に育つ子どもの自己確立を支援

カールスルーエ日本語学校/Japanische Schule Karlsruhe e.V.
国語の教科書を基に楽しく日本語・日本文化を学ぶ幼稚部から中学生までの児童、生徒のレッスンの他、日本語に触れ合う最初の一歩となる0〜3歳児の日本語教育のための「ひよこクラス」も開設

ハイデルベルク日本語補習授業校/Japanische Ergänzungsschule Heidelberg e.V.
日本語を母国語(またはそれに準ずる言語)とする子どもたちに、日本語と日本文化を正しく伝える」ことを目的とした教育団体。授業には日本の国語の教科書を使用

ニュルンベルク日本語補習授業校/Japanische Kulturvereinigung in Nuernberg e.V.
ニュルンベルク、バンベルク、レーゲンスブルク、バイロイト、エアランゲンなどの地域に住む園児・児童・生徒に、日本語による学習機会を提供するため設置。日本政府から援助を受け、日本の学習指導要領に準拠した基幹教科の日本語による学習を提供する、保護者が設置・運営する日本語補習授業校

ケルン日本語補習授業校/Japanische Schule Köln
日本人保護者の有志によって創設され、文部科学省、日本の関係官庁から正式に在外日本語教育機関、補習授業校として認められた日本語補習授業校。幼稚園児から、小・中・高校生まで

ボン日本語補習授業校/Japanische Schule Bonn
ボン市に駐在していた大使館員をはじめ、邦人有志により設立。原則土曜日の午後に、国語、また希望があれば算数/数学の授業も行う)。運営は保護者主導(Elterninitiative)で、全保護者が運営母体となり貢献することで学校運営が成立

ブレーメン日本語補習授業校/Japanische Schule Bremen e.V.
日本政府により在外教育施設(補習授業校)として指定され、日本語および日本文化の理解を深めることを目的とした公益法人。日本語を母語あるいはそれに準ずる言語として暮らす子どもたちを対象とする日本語補習授業校

シュツットガルト日本語補習授業校/Japanische Schule Stuttgart e.V.
文部科学省の「学習指導要領」を基準にして日本語で授業を提供することを主な目的として、保護者が設置・運営する日本語補習授業校。クラスは、幼稚部、準一部(ひらがなや1〜10までの数字を学ぶ)、小学部、中学部

4.学習塾・進学塾

公文式デュッセルドルフ・オーバーカッセル教室と公文式メアブッシュ教室/KUMON
ドイツの公文式教室はデュッセルドルフのオーバーカッセルとメアブッシュに位置し、日本人やドイツ人のみならず、ドイツに暮らす世界各国の子どもたちの出会いの場にもなっている。ドイツ各地で行われるドイツ語でのレッスンはこちらから検索を

駿台デュッセルドルフ校/Sundai Düsseldorf
対象学年は小1〜高3まで。帰国生入試・編入試験、現地校生・日本人学校生に対応する他、自習室利用やオンライン受講も可。質問しやすい完全1対1個別指導も提供し、海外校ネットワークを駆使した充実の進路指導を実施。帰国生入試にも対応しており、難関私国立校・公立トップ校入試の合格実績を誇る

京進TOPΣ デュッセルドルフ校/Kyoshin GmbH
小学1年生から中学3年生までが通う進学塾。志望校合格へ向けて、日本国内のトップレベルと変わらぬ学習量とレベルを維持。先輩たちの合格実績が学習方向性の正しさを物語る。コースは、「能力開発コース(小1~小6)」「中学受験コース(小3~小6)」「日本人中学校進学コース(小5~小6)」「高校受験コース(中1~中3)」「オンライン個別指導・大学受験コース(G9~G12)」

EDUBAL
帰国子女の家庭教師が海外で個別指導を受けたいと考る生徒をサポート。授業は無料テレビ電話サービスを利用するため、パソコン一つで世界中いつでもどこからでも指導を受けることができる。各種受験対策、日常学習(英会話、学校、塾)のサポート、試験(SAT、SSAT、ACT、英検、TOEFL、TOEICなど)対策、教育プログラム(IB、アビトゥア、APなど)サポートを行う

エピス・エデュケーション・センター・フランクフルト教室/epis Education Centre Frankfurt
日本人が多く暮らす閑静な住宅街ハウゼン(Hausen)にて、「学ぶことは楽しいこと!」をコンセプトに日本人学校の生徒のみならず、インターナショナルスクールや現地校に通う生徒の学びをサポート

日本ダイアログ/Nihon Dialog
デュッセルドルフの中心、インマーマンに位置する語学学校。ドイツと日本に拠点を構え、両国でのニーズに合わせたレッスンを提供

ena国際部デュッセルドルフ/ena Düsseldorf
さまざまなバックグラウンドを持つ小学1年生から高校生が対象。帰国後の受験はもちろんのこと、帰国子女として日本の学校にスムーズに入っていけるよう丁寧に指導。一般枠・帰国枠双方の帰国子女受験を成功に導く進学塾として、志望校への合格を目指す。英検対策授業、日本人学の中間期末対策授業まで各々のニーズに対応

帰国にあたって

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