基礎情報 2026年の祝祭日 地理 気候 サマータイム 時差 電圧 金融関連 紛失や盗難 防犯対策 携帯電話 ブロードバンド

基礎情報

正式国名
ベルギー王国
Koninkrijk België(コーニンクレイク・ベルヒエ)
Kingdom of Belgium(キングダム・オブ・ベルジャム)

首都
ブリュッセル (Brussels)

国土面積
30,690 km²(日本の約8%)

人口
約1,179万人(日本の約1/12)

在留邦人数(2024年10月時点)
在留邦人数(2024年10月時点)
長期滞在者: 3,245人
永住者: 2,138人
合計: 5,383人(うち成人数:3,760人)

公用語
オランダ語(フラマン語)60%、フランス語40%、ドイツ語1%未満

民族構成
北部にはフラマン語(オランダ語)を話すフラマン人、南部にはフランス語を話すワロン人が住んでいます。また、東部にはドイツ語を話す少数民族もいます。

主な宗教(2019〜22)
伝統的にはカトリックだが、近年はムスリム移民が増加

2025年の祝祭日

1月1日(木)元旦(New Year’s Day)
4月5日(日)復活祭(Easter Sunday)
4月6日(月)イースターマンデー(Easter Monday)
5月1日(金)労働者の日(Labour Day)
5月14日(木)キリスト昇天祭(Ascension Day)
5月24日(日)ペンテコステ(Pentecost)
5月25日(月)ウィットマンデー(Whit Monday)
7月21日(火)ベルギー独立記念日(National Day)
8月15日(土)聖母被昇天祭(Assumption Day)
11月1日(日)万聖節(All Saints’ Day)
11月2日(月)振替休日
11月11日(水)第一次世界大戦終結記念日(Armistice Day)
12月25日(金)クリスマス(Christmas Day)

地理

北部のフランデレン地域には平野が広がり、野菜や果実などの近郊農業や、農耕飼料を必要とする養豚・養鶏業等も盛んです。
南部のワロン地域は丘陵地帯が多く、冷涼な気候で酸性土壌も多く、肉牛や乳牛などの放牧による畜産業や、ビート栽培などが主流です。

気候

主に北海の影響により温暖な海洋性気候に属すため、冬は穏やかで夏は涼しい気候。夏にはフランスから北上する雷雨に見舞われることがありますが、南から高気圧が到来すると暖かい夏になります。
冬は沿岸地域とアルデンヌの丘陵地帯の間で大きな気候の違いがあります。海岸沿いの気温は氷点下を大きく上回わりますが、アルデンヌ地方では氷点下気温と降雪が同時に発生することがあります。

平均気温(°C)日照時間(H)UV Index
1月1.6 – 7.31.81
2月1.6 – 8.22.571
3月3.5 – 11.93.973
4月5.7 – 15.75.274
5月9.2 – 19.36.636
6月11.9 – 22.06.537
7月14.1 – 24.26.836
8月13.9 – 24.06.66
9月11.3 – 20.64.734
10月8.1 – 15.93.672
11月4.8 – 11.02.011
12月2.3 – 7.81.51

サマータイム

原則的に、夏時間/サマータイムは毎年3月の最終日曜日の午前2時に1時間時計を進め、10月最終日曜日の午前3時に1時間戻します。

時差

日本より8時間遅れ。サマータイム採用時(3月の最終日曜から10月の最終日曜まで)は7時間遅れ。

電圧

ベルギーの電圧は220V、周波数は50Hzです。日本国内の電化製品をベルギーで使用する場合は、変圧器と変換プラグが必要です。

金融関連

ベルギーでよく利用されている主な銀行は以下の2つです。

ING Bank(アイエヌジーバンク)
オランダ系の金融機関。東京にも支店があり、現地での住所がホテル住まいなどで未定の場合でも口座が開設できる。

Belfius Bank(ベルフィウスバンク)
ブリュッセルに本店がある、ベルギー政府所有の銀行。銀行の他、保険サービスもあり。

口座の種類

普通預金口座(Compte Courant)
日常的な取引の口座。デビットカードや小切手が発行され、ATMでの現金引き出しや、お店での支払いなどに利用できます。

貯蓄口座(Livret)
主に貯蓄を目的とした口座。普通預金口座よりも高い利率が適用される場合がありますが、一定期間引き出しができないなどの制限がある場合もあります。

25歳以下向け口座
25歳以下の若者向けに、維持費が無料または割引される口座。

投資口座
株式や債券などの金融商品への投資を目的とした口座。

住宅ローン口座
住宅購入のためのローンを組む際に利用する口座です。

口座を開く

ベルギーでは、多くの銀行がオンラインバンキングサービスを提供しており、銀行窓口で直接手続きを行う他、スマートフォンやパソコンから簡単に口座の開設や取引を行うことができます。登録後、金融機関は新しいカードを直接手渡しするか、指定された住所に送付します。

口座開設に必要な書類
・パスポートまたは身分証明書
・居住証明書(ベルギーの住所が記載されたもの)
・学生の場合は学生証
・収入証明書など

紛失や盗難

銀行カードや決済情報が盗まれたら

銀行カードやクレジットカード、決済情報が盗まれたり紛失したりした場合は、直ちにカードをブロックし、警察へ届け出ることが最優先です。

■ ベルギー国内で発行されたカードの場合
銀行カードやデビットカード、決済アプリ(Payconiq、Apple Pay、Google Payなど)を停止する場合、24時間年中無休で対応している共通のホットライン Card Stop へ電話してください。
※ATMにカードが吸い込まれて戻ってこない場合も、悪用を防ぐため同様に Card Stop へ連絡してブロックしてください。

■ 日本で発行されたカードの場合
日本から持ち込んだクレジットカード(Visa、Mastercard、JCBなど)を停止する場合は、各カード会社が用意している「海外からの紛失・盗難専用ダイヤル」へ連絡します。

カードを停止した後は、最寄りの警察署(Police Locale)へ行き、カードが盗まれたことを届け出て「紛失・盗難証明書(Pro-Justitia)」を発行してもらいます。不正利用の被害に遭った際、銀行やカード会社、保険会社に返金・補償を申請する際にこの証明書が必須となります。また、警察には被害に遭った「正確な日時」や「場所」を伝えることで、周囲の防犯カメラの確認などに役立ちます。

フィッシング詐欺に注意
被害に遭った焦りにつけ込み、銀行や Card Stop の職員を装って「手続きのために暗証番号(PIN)や認証コードが必要」と電話やSMSで聞き出そうとする二次被害(フィッシング詐欺)が多発しています。公式機関が暗証番号やパスワードを尋ねることは絶対にありません。

不正利用されてしまったら
カード停止手続きより「前」に不正利用されてしまった場合でも、一定の条件(重大な過失がないなど)を満たしていれば、自己負担額は最大50ユーロまでに制限され、残りは補償される原則があります。ただし、暗証番号をカードと一緒に保管していた場合などは「重大な過失」とみなされ補償されないケースがあるため注意が必要です。

スマートフォンの管理も厳重に
決済情報(Apple Pay や Google Pay など)が登録されたスマートフォンが盗まれた場合も、PCなどの外部端末から速やかに端末のロックや、アカウントの連携解除を行ってください。

旅券を紛失したら

旅券を紛失したときは、最寄りの現地警察署で紛失・盗難証明書(ポリスレポート)を発行してもらい、在ベルギー日本国大使館で旅券の新規発給または「帰国のための渡航書(日本へ帰国する目的でのみ使用でき、日本に到着した時点で失効)」の手続きをします。

①最寄りの警察署に出向き、旅券の紛失または盗難を届け出ます。
②紛失・盗難証明書(ポリスレポート)を受け取ります。この書類は大使館での手続きや海外旅行保険の請求に必要です。
③警察で証明書を発行したら、在ベルギー日本国大使館の領事部で手続きを行います。「旅券の再発給」または「帰国のための渡航書」のいずれかを選びます。

【新たな旅券を申請する場合】
・一般旅券発給申請書(10年用または5年用)1通
・写真(縦45mm×横35mm)1枚
・戸籍謄本(発行日から6カ月以内のもの)または、有効な戸籍電子証明書提供用識別符号
・損傷した旅券(所持している場合)

【帰国のための渡航書を申請する場合】
・渡航書発給申請書(大使館・総領事館窓口で入手可能)1通
・写真(縦45mm×横35mm)1枚
・日本国籍を有することが確認できる文書(戸籍謄本、戸籍電子証明書提供用識別符号など)
・帰国日程が確認できる航空券等(搭乗者、搭乗日、便名が確認できるもの)

詳しくは、在ベルギー日本国大使館ウェブサイトをご参照ください。

空き巣・泥棒の被害に遭ったら

ベルギーで空き巣や泥棒の被害に遭った場合、まずは自身の安全を確保し、パニックにならずに次の手順で行動してください。

すぐに室内に入らず、安全を確保する
帰宅時にドアが壊されている、窓が開いている、部屋が荒らされていることに気づいたら、絶対にそのまま室内に入ってはいけません。 犯人がまだ中に潜んでいる可能性があり、鉢合わせすると暴行などの二次被害に遭う危険性があります。すぐに建物から離れ、近所の店舗や人通りのある安全な場所に避難してください。

警察へ通報する
安全な場所に避難したら、すぐに警察へ通報します。

緊急通報(警察直通):101
欧州共通緊急番号:112(消防・救急と共通、警察にも転送されます)

空き巣(フランス語:Cambriolage / オランダ語:Inbraak)に遭ったこと、正確な住所、現在の自分の居場所を伝えます。通報後は、証拠(指紋や足跡など)を守るため、警察が到着するまで現場の物には一切触れず、そのままの状態で待機してください。

カード類やスマートフォンの利用停止
クレジットカード、キャッシュカード、スマートフォンなどが盗まれた可能性がある場合は、悪用を防ぐため一刻も早く発行会社に連絡して利用停止手続きを行ってください。

被害品の確認と「被害届」の提出
警察が到着して安全が確認されたら、室内の被害状況を確認します。

・現金、貴金属、家電、バッグなど、盗まれたものをできる限り正確にリストアップします。防犯カメラを設置している場合は、録画データが上書きされる前にバックアップを確保してください。
・ベルギーでは、電話やメール、SNSでの被害届の提出は認められていません。警察官の指示に従い、最寄りの警察署(Commissariat)に赴いて被害届(英語:Complaint / 仏:Plainte)を提出してください。
・保険金請求やパスポート再発行の際に必須となるため、被害届の受理番号(Numéro de PV)または証明書を必ず控えてください。

保険会社への連絡
住宅保険や家財保険、海外旅行保険などに加入している場合、空き巣の被害が補償される場合があります。被害に遭ってから原則として2日以内など速やかな連絡が必要なケースが多いため、保険証券を確認して早急に連絡してください。請求には、警察の被害届の受理番号や、損壊したドア・窓の写真、被害品リストが必要になります。

在ベルギー日本国大使館への報告
旅券が盗まれた場合は再発行の手続きが必要です。また、旅券が盗まれていなくても、地域の治安情報の分析や他の在留邦人への注意喚起のために、在ベルギー日本国大使館へ被害の概要を報告することが推奨されています。

防犯対策…被害に遭わないために

ベルギーは総じて治安の安定した国ですが、首都ブリュッセルやアントワープなどの大都市、観光地では巧妙なスリや置き引き、公共の場を狙ったサイバー犯罪への対策が欠かせません。

スリ・置き引き対策

ベルギーにおける盗難被害の多くは、複数人のグループで旅行者の注意をそらす巧妙な手口です。

狙われにくいカバンを選ぶ
開口部がファスナーとフラップ(蓋)で二重に閉まるタイプを選び、常に身体の前側で抱えるように保持してください。

不自然な「声かけ」は無視する
「衣服の汚れを指摘される」「わざと小銭を落とされる」「道を尋ねられる」などは典型的な注意を引く手口です。相手にせずその場を離れてください。

危険エリアでの警戒
特にブリュッセル中央駅・北駅・南駅の構内や国際列車内、観光地「グランプラス」周辺は被害多発地域です。電車の網棚に貴重品入りのバッグを置くのは絶対に避けましょう。

スマホや電子機器を露出させない
路上や駅構内でスマートフォンやタブレットを無防備に操作していると、一瞬の隙にひったくられるリスク(歩きスマホ中の強奪など)が高まります。

サイバー犯罪・データ盗難対策

観光地や移動中のデジタル機器の使用にも、セキュリティ上のリスクが潜んでいます。

フリーWi-Fiへの接続を避ける
駅やカフェの無料Wi-Fiは、通信内容を傍受される危険があります。現地でインターネットを利用する際は、信頼できる通信会社のeSIM/SIMカードや、暗号化(VPN接続)された個人用ルーターを使用するのが最も安全です。

クレジットカードの「非接触決済スキミング」を防ぐ
満員電車や人混みの中で、専用の端末をカバンに近づけてカードの国際環境からデータを盗む手口が存在します。スキミング防止(RFID対応)機能付きの財布やカードケースを使用しましょう。

ATM利用時の覗き見防止
現金を下ろす、あるいは券売機でカード決済を行う際は、必ず手元を隠して暗証番号(PIN)を入力してください。また、周囲に不審な人物がいないか必ず確認しましょう。

最新の治安情勢や手口の傾向は、渡航前に外務省海外安全ホームページや、在ベルギー日本国大使館が発行する安全対策情報を確認し、常に防犯意識をアップデートしておくことが最大の自衛につながります。

自宅のセキュリティ

ベルギーの住宅侵入盗(空き巣・強盗)の発生率は、日本に比べて約10倍と非常に高いため、強固な防犯意識と事前のセキュリティ対策が不可欠です。特に長期休暇シーズンや冬の暗い時間帯は狙われやすくなります。

日常や旅行中の防犯対策
留守中であることが外から分からないようにします。例えば、タイマー式ライトで夜間に自動で室内灯が点灯するよう設定、もしくはスマート家電で外部から照明やテレビをオン/オフ。泥棒の足場になるような梯子や工具類はベランダや庭に放置せず、施錠付きの物置に片付けましょう。また、SNSで旅行中の投稿をリアルタイムですると、留守であることが泥棒に知られてしまうので控えた方が良いでしょう。信頼できる隣人がいれば、長期不在時に郵便物の回収を依頼し、ポストに郵便物が溜まって留守だとバレるのを防ぎます。

住居のセキュリティ設備対策
アパート(フラット)の低層階やメゾン(一戸建て)は特に狙われやすいため、以下の設備強化が推奨されます

玄関・ドア:ベルギーのアパートは「共同玄関」と「各部屋のドア」の2重構造が多いですが、各部屋の鍵は必ずディンプルキーなど複雑なものへ交換・追加します。

窓・ガラス:複層ガラスであってもバールなどで割られるケースがあります。底層階の窓は、夜間や外出時に電動シャッター(Volet)を完全に閉める習慣をつけます。

防犯カメラ・アラーム:玄関先やベランダにWi-Fi接続の防犯カメラ(RingやArloなど)を設置し、動きを検知したらスマホに通知が来るようにします。

ホームセキュリティ:Verisureなどの大手ホームセキュリティ会社と契約し、不法侵入時にアラームが鳴り、ガードマンや警察へ自動通報されるシステムを導入するのも有効です。

ベルギー独自の防犯支援システム

無料の防犯アドバイザー(Burglary Prevention Advisor)
ベルギーの内務省(FPS Interior)や地元自治体では、専門のアドバイザーが無料で自宅の防犯診断を行い、改善点を教えてくれるサービスを提供しています。詳細はベルギー政府公式サイト (Belgium.be)などで確認できます。

警察へのパトロール要請
長期間自宅を留守にする場合、事前に地域の警察署(Police)へ届け出を出すと、不在期間中に警察が自宅周辺を定期的にパトロールしてくれる制度があります。万が一の被害に備え、家財保険(Assurance Habitation / Brandverzekering)の盗難補償内容を事前に確認しておくことも重要です。

ベルギーで犯罪被害に遭わないためには、「自分は狙われているかもしれない」という高い警戒心を持ち、隙のない行動を徹底することが最も重要です。渡航前や滞在中は、外務省 海外安全ホームページ や、在ベルギー日本国大使館の「安全の手引き」を確認し、危険なエリアや最新の犯罪トレンドを把握しておきましょう。

携帯電話

ベルギーには主に3つのキャリアがあります。

Proximus(プロキシマス)
元国営企業でエリアカバー率が非常に高く、信頼性あります。英語サポートも充実。

Orange Belgium(オレンジ)
フランスのOrangeグループの傘下。価格と品質のバランスが良い。

BASE(ベース)
Telenetが所有するブランドで、料金が安めなので若者に人気です。

短期滞在者向けの「プリペイドSIM」は、SIMを買ってチャージするだけで使用できます。パスポート提示で簡単に購入できるので便利。

長期滞在者・居住者向けの「ポストペイド」は、銀行口座や住民登録が必要なことがありますが、データ容量が多めで割安です。

SIMカードは、空港や主要駅、スーパーマーケットなどで購入できます。オンラインでの購入も可能。契約には、ベルギーでの住所証明や銀行口座、パスポートやIDなどが必要です。

ブロードバンド

インターネット回線は非常に安定しており、都市部を中心に高速回線が普及しています。在住者の多くはブロードバンドを自宅に引き、Wi-Fi環境で日常的に使用しています。

ベルギーで安定したインターネット環境を整えるためには、自分の住む地域に合ったプロバイダを選ぶことが大切です。都市部では選択肢が多く、光回線も導入しやすいのですが、地方ではプロバイダによって提供範囲が限られていることもあるため、契約前にエリアチェックを行うことをお勧めします。

また、携帯電話と固定インターネットを一緒に契約することで料金がお得になることも多いので、まとめて見積もりを取ってみると良いでしょう。