首都
ブリュッセル (Brussels)

日本との時差
7時間(冬季は+1時間)

在留邦人数(2024年10月時点)
長期滞在者: 3,245人
永住者: 2,138人
合計: 5,383人(うち成人数:3,760人)

民族構成
ベルギー人75.2%、イタリア人4.1%、モロッコ人3.7%、フランス人2.4%、トルコ人2%、オランダ人2%等

主な言語
オランダ語(フラマン語)60%、フランス語40%、ドイツ語1%未満

英語が話せる割合(2023)
Very Good: 28%
Good: 32%

主な宗教(2019〜22)
ローマン・カトリック57.1%、プロテスタント2.3%、その他のキリスト教2.8%、イスラム6.8%、無神論者9.1%、不可知論者20.2%等(2018 est.)

気候
主に北海の影響により温暖な海洋性気候に属すため、冬は穏やかで夏は涼しい。夏にはフランスから北上する雷雨に見舞われることがある。高気圧が南から到来すると、暖かい夏になる。冬は沿岸地域とアルデンヌの丘陵地帯の間で大きな気候の違いが観察される。海岸沿いの気温は氷点下を大きく上回わるが、アルデンヌ地方では氷点下気温と降雪が同時に発生することがある。

平均気温(°C)日照時間(H)UV Index
1月1.6 – 7.31.81
2月1.6 – 8.22.571
3月3.5 – 11.93.973
4月5.7 – 15.75.274
5月9.2 – 19.36.636
6月11.9 – 22.06.537
7月14.1 – 24.26.836
8月13.9 – 24.06.66
9月11.3 – 20.64.734
10月8.1 – 15.93.672
11月4.8 – 11.02.011
12月2.3 – 7.81.51

水・食事情

水道水
厳格な品質基準に従って処理されており、飲用に適している。場所によって水質が異なると感じることもあるが、衛生面では問題ない。

硬度は地域によって異なり、一般的には中程度からやや硬質とされる。カルシウムやマグネシウムのミネラルが多く含まれるため、水道水の味に影響を与えることがある。

食物
狭い国土をうまく利用した酪農、養豚、養鶏、多種多様な野菜の栽培によって豊かな食生活が支えられ、美食の国としても知られる。

野菜類ではベルギーチコリ、アスパラ、じゃがいも、エシャロット、芽キャベツが有名。北海近くのエリアでは、ムール貝、カキ、小エビ、舌平目、ニシンなどの新鮮な魚介類に恵まれ、アルデンヌの高地をひかえた南部は淡水魚、キジや野ウサギ、イノシシ、シカなどの宝庫。

ワインの原料となるブドウの栽培には向かない土地だが、名産品のホップを使ったビール作りが盛ん。

医療事情

国民皆健康保険名称
mutuelle

医療保健サービス
一般医には「Global Medical File」というシステムがあり、患者がかかりつけの一般医に依頼して、専用のカルテを作ってもらうもので、一般医が患者のホームドクターに指定されるとベルギーの国民健康保険 mutuelle/ziekenfonds の治療費還付率が増加する。軽い体調不良の場合や、どの専門医にいけばよいか分からない、特定の分野の専門医を紹介してもらいたいなどの場合でも、まず一般医にかかる。

診察料は、国の定めている各治療の基本料と医師個人の請求分の合計で、基本料は国民保険の還付額に相当。公立の病院、国民保険認定医では、基本料による診察・治療を行っており、診察時に支払った料金は後で全額還付される。

一般医でも専門医でも、基本料に医師の希望する額を追加して診察・治療を行っていることが多く、その金額にはある程度の幅がある。還付額は基本料のみなので、差額分は別の保険会社や個人の負担分になる。

海外旅行保険や日本の社会保険加入者は、それぞれの保険会社の指示に従うこと。居住する人には、mutuelle/ziekenfonds(ミュチュエル)と呼ばれる国民健康保険に入ることが義務付けられているが、他の健康保険に加入している外国からの駐在員や帯同家族などは例外。

かかりやすい病気、感染症、その他
風土病の類はないが、怪我をした場合には破傷風に注意する必要があるため、ワクチンの接種について医師に相談すると良い。

マナーの悪い運転手が多く、市内でも法定速度をはるかに超えて走行する車両や、方向指示器を出さずに急に右左折する車両が多いため、事故が多発している。運転する際は、地理に慣れるまで十分な注意が必要。季節の変わり目や冬季には霧が頻繁に発生し、凍結等により道路も大変滑りやすくなる。義務ではないが、冬用タイヤに交換することが推奨されている(近隣諸国では義務付けられている場合もあるので国境を越える際には要確認)。

予防接種
ポリオのみ【義務予防接種】となっている。新生児の3回の接種が終了すると証明書が発行され、これをコミューンに提出する仕組み。公立乳幼児保険組織O.N.E.(仏語圏)とKind&Gezin(蘭語圏)ではワクチン代は6歳まで無料。一般医や小児科医で接種する場合は診察代がかかるが、ワクチンが政府指定のものであれば、特殊ケースでない限り無料。

その他
救急車が必要な場合は100番、携帯電話からは112番へ。救急車利用には料金がかかるため緊急でない場合は自家用車、タクシーの利用を。

105番で赤十字緊急自動車を呼ぶと、患者の希望する病院に搬送してもらえるが100番より到着までに時間がかかる。

2025年の祝祭日

4月21日(月) イースターマンデー(全土)
5月1日(木) メーデー(全土)
5月8日(木) アイリスの日(ブリュッセル)
5月29日(木) キリスト昇天祭(全土)
6月9日(月) 聖霊降臨祭(sub)(全土)
7月11日(金) フランダース地方の日(オランダ語圏)
7月21日(月) 独立・建国記念日(全土)
8月15日(金) 聖母の昇天祭(全土)
9月27日(土) ドイツ語圏の日(ドイツ語圏)
11月1日(土) 万聖節(全土)
11月15日(月) メーデー(ドイツ語圏)
12月25日(木) クリスマス(全土)