アイルランド 住まいの探し方から契約まで
住まいの探し方から契約まで
不動産会社
仲買手数料がかかる場合がほとんどですが、不動産会社を使用する方法が一般的のようです。以下が大手の不動産会社となります。
Sherry FitzGerald
Lisney
Savills Ireland
Hooke & MacDonald
Knight Frank Ireland
希望の物件が見つかったら、すぐに連絡をして内見をしましょう。特にダブリンでは、物件数が不足しているので敏速な行動が大事です。
サイトや掲示板
物件検索のサイトには、以下のものがあります。
また、日本語の掲示板としては以下のものがあります。
MixB
海外掲示板(アイルランド)
家具付き/家具なし
アイルランドの賃貸物件のほとんとが、家具付き(ファーニッシュト/furnished)です。家具から電化製品など、ほとんどが揃っていますが、食器や調理器具が含まれているかどうかは物件によって異なるので確認しましょう。
家具なし(アン ファーニッシュト/Unfurnished)はあまりありませんが、郊外など地元の人が借りる際に好まれているようです。
また、一部家具付き(パート ファーニッシュト/Part-furnished)というタイプもあります。これは、ベッドやソファなど一部の家具だけ設置されており、長期賃貸物件にあります。
契約の種類
賃貸契約には、一定期間契約(Fixed-term lease)と更新型契約(Periodic tenancy)があります。前者は契約期間が最初から明確に決まっており、両者が合意した場合や、家賃滞納など契約違反がない限り、途中で解約できません。メリットは、家賃や条件が期間中変更されないことです。
一方、後者は、解約の際のノーティス期間的などの条件を守れば、いつでも契約を終了できるため、引越しが柔軟にできることです。デメリットとしては、家賃の改定が入りやすいことです。
一般的には、初めは一定期間の契約にして、引越しの可能性がありそうになった時期を前に更新型契約に変更するケースが多いようです。契約書には「中途解約条項(Break clause)」の項目がある場合もあるので、しっかり確認しましょう。
契約時に必要な書類
契約時に、ビザの種類がわかる書類(パスポートなど)、現住所証明が証明できる書類、まだない場合は、雇用契約書を、また、残高証明を求められる場合もあります。アイルランドでは良い物件は、すぐに契約されるので、「書類が早く出せる人」が有利です。内見予約前に書類を全部揃えて出向くのが鉄則です。
入居時
入居前には、インベントリー・チェックイン(inventory check in)を行います。エージェントを通して入居する場合は、入居時に専門家の立ち会いのもと、住居全体、家具や備品(お皿やカップに至るまで)、庭の状態などを、テナントと家主の間で確認します。退去時にも同様の確認作業が行われます。退去時に問題になりそうなところがあれば、念のため写真を撮っておきましょう。
修正や追加がある場合は、インベントリー・リスト(inventory list)に追加で書き込むように依頼します。契約書は、完全に理解・納得できるまでチェックし、大切に保管しましょう。
退去時
インベントリー・チェックアウト(inventory check out)といって、入居時の状況に照らしあわせて状態を確認されます。基本的に、経年劣化(wear and tear)を除き、入居時と同じ状態で退去するのが決まりです。備品などの紛失や破損には弁償金が発生することもあるので注意。専門業者によるクリーニングが必要になることが普通です。
家の種類
アイルランドの家の種類には、以下のタイプがあります。
デタッチト・ハウス(Detached House)
一戸建ての住宅で、隣の家と壁を共有しておらず郊外や地方に多く、庭があるタイプ。
セミデタッチト・ハウス(Semi-detached House)
片側の壁だけを隣と共有する2軒が1つの建物として連なるが、2世帯がそれぞれ独立した玄関を持つ。郊外や住宅地でよく見かけるタイプで庭付き。
テラスド・ハウス(Terraced House)
都市部に多く、住宅が横一列につながっている長屋スタイル。
バンガロー(Bungalow)
平屋建ての住宅で、地方に多く、高齢者や小規模世帯に人気。
フラット(Flat)
都市部(ダブリンなど)に多い、マンション形式のワンルーム型から複数の部屋やりビンクルームがついたものまで多種多彩。フラットは、4-8階建てが主流だが、ダブリンでは、高層マンション(最高22階)もある。
なお、アイルランドの家の階数の数え方は、日本とは異なります。日本でいう1階は、GやGF (Ground floor)、日本で2階は、アイルランドでは1階 (1st floor)、日本で3階は、アイルランドでは2階 (2nd floor)、日本で4階は、アイルランドでは3階 (3rd floor)と呼びます。
ゴミの収集ルール
アイルランドのゴミ出しは、自治体ではなく民間業者と契約する方式が主流です。
家ごとに民間業者( Panda、Thorntons Recycling、Greyhound Recycling など)と契約します。ゴミ箱は、業者が指定する入れ物を使います。
回収は週1回または隔週。日や時間は業者によって異なります。ただし、アパートやマンションなどでは、すでに回収業者が決められており、料金は家賃に含まれているのが一般的ですが、契約の際に確認しましょう。
これらの建物敷地内に共用のゴミ置き場があり、そこに各色ゴミ箱が設置されているので、そこにゴミを捨てます。
ゴミ箱の色は、地域や業者で多少違うが、基本はこの3種類です。
・黒/リサイクル不可の一般的なゴミ
・緑/紙、プラスチックボトル、缶などのリサイクル可能な資源ゴミ
・茶/生ゴミ(食品廃棄物)
出し方は、収日の前夜にゴミ箱を家の路上に出す。ゴミ回収が終わったらゴミ箱を家に戻します。
放置しすぎるとゴミ箱がなくなったり、罰金対象になる地域もあります。
ゴミ料金の仕組み
新規に契約できるゴミ回収の契約内容の主流は、以下2つです。なお、アイルランドの回収業者のトラックには、ゴミ箱の重量を測る装置が付いており、回収時に自動計測が可能です。
⚫︎ 固定料金+上限重量(Most common)
毎月または毎年の基本体系です。リサイクル可能な資源ゴミと生ゴミ(食品廃棄物)には、超過料金はかかりませんが、リサイクル不可の一般的なゴミのみ、上限超過分を1kgごとに課金されます。この契約のメリットは、分別を徹底すれば追加料金がかからないので、家族などのゴミが多い場合はお得です。
⚫︎ 完全重量制(Pay-by-weight)
基本料金は低めですが、回収ごとに重量を計測し請求されます。
ただし、ゴミが少ない家庭や一人暮らしには有利です。
このほか、単身、セカンドハウスなどゴミの量が少ない場合は、「回収回数制プラン」、地方・農村部などが使う必要なときだけゴミ袋を出す「袋単位回収」や短期滞在者、出張や旅行が多い人向けの「都度払い」など状況によってより相応しいゴミ回収タイプを選べるのは合理的です。
なお、大型ゴミや不用品の処分は、別途回収依頼の手配をするか、自分でリサイクルセンター持ち込みとなります。