イタリア一般情報
基礎情報 2026年の祝祭日 地理 気候 サマータイム 時差 電圧 金融関連 紛失や盗難 防犯対策 携帯電話 ブロードバンド
基礎情報
正式国名
日本語:イタリア共和国
イタリア語:Repubblica Italiana
英語:Italian Republic
首都
日本語:ローマ
イタリア語:Roma
英語:Rome
国土面積
30万1338km²(日本の約5分の4)(日本の約5分の4)うち0.02%にあたる7,210 km²が水域す。
※国土は長靴型のイタリア半島とサルデーニャ島、シチリア島など周辺の島々で構成されています。独立国のバチカン市国とサンマリノ共和国が含まれます。
人口
約5,915万人(59,146,263)(世界25位)
在留邦人数(2024年10月時点)
長期滞在者: 5,412人
永住者: 6,444人
合計: 11,856人(うち成人数:9,072人)
主な言語
イタリア語(ドイツ語、フランス語、スロベニア語、クロアチア語)
民族構成
イタリア人(北部はドイツ系、フランス系、スロベニア系イタリア人、南部はアルバニア系、クロアチア系、ギリシャ系イタリア人が小規模に居住)
主な宗教
ローマン・カトリック(と少数のエホバ+プロテスタント含む)80.8%、イスラム4.9%、その他0.9%
祝日
2026年の祝祭日
1月1日(木)新年
1月6日(火)主顕節
4月5日(日)復活祭
4月6日(月)復活祭月曜日
4月25日(土)解放記念日
5月1日(金)メーデー
6月2日(金)共和国記念日
8月15日(土)聖母被昇天祭
10月4日(日)聖フランチェスコ祭
11月1日(日)万聖節
12月8日(火)聖母受胎祭
12月25日(金)クリスマス
12月26日(土)聖ステファノの日
地理
北緯36度~46度あたりに位置し南北に長く、首都のローマは、南北に広がる国土のほぼ中心に位置しています。
イタリアは、ヨーロッパ南部、アルプスから地中海に突出する半島と、シチリア、サルデーニャなど約70の島からなる国で、ヨーロッパ南部に位置し、陸上国境では西からフランス、スイス、オーストリア、スロベニアと接しています。また地中海を挟んで南にマルタ、チュニジア、リビアが、東にクロアチア、モンテネグロ、アルバニア、ギリシャがあります。
イタリア最北端の地は、アルト・アディジェ州(南チロル)に位置するヴィエッタ・ディタリア、最南端は、シチリアのさらに南に浮かぶランペドゥーザ島にあるプンタ・ペッシェ・スパーダ、最西端はフランスとの国境に近いアルプス地帯ピエモンテ州のバルドネッキア近くのロッカ・ベルナウダ、プーリア州に位置するオトラント岬は、アドリア海に面したイタリアの最東端地点ですです。
イタリアの海岸線の全長はおよそ全長7,500km(世界15位)にもおよびます。イタリア南部のアマルフィ一帯に広がる断崖絶壁の海岸(通称アマルフィ海岸)は、変化に富む特徴的な連なりを見せており、イタリア有数の景勝地として知られます。
気候
地理が多様な国のため、地中海性気候、湿潤な亜熱帯気候、海洋性気候、高山性気候など、土地によってさまざまな種類の気候が体験できます。
| 平均気温(°C) | 日照時間(H) | UV Index | |
|---|---|---|---|
| 1月 | 8.2 – 13.5 | 4.03 | 2 |
| 2月 | 7.9 – 13.7 | 4.4 | 2 |
| 3月 | 9.6 – 15.4 | 5.57 | 4 |
| 4月 | 11.9 – 17.4 | 6.7 | 6 |
| 5月 | 15.8 – 21.2 | 8.8 | 7 |
| 6月 | 19.5 – 24.8 | 9.5 | 8 |
| 7月 | 22.2 – 27.5 | 11.07 | 9 |
| 8月 | 22.9 – 28.2 | 9.93 | 8 |
| 9月 | 19.8 – 25.1 | 7.9 | 6 |
| 10月 | 16.5 – 21.7 | 6.5 | 4 |
| 11月 | 12.8 – 17.8 | 4.3 | 2 |
| 12月 | 9.5 – 14.6 | 3.73 | 1 |
サマータイム
原則的に、夏時間/サマータイム(Summer Time)は毎年3月の最終日曜日(2025年は3月30日)の午前1時に1時間時計を進め、10月最終日曜日(2025年は10月26日)の午前2時に1時間戻します。
時差
日本との時差は8時間で、サマータイム期間中の日本との時差は7時間となり、日本の方が先に進んでいます。

電圧
現在のイタリアでは日常的な電化製品にはCタイプのコンセントが使われていますが、実際のイタリア国内では昔に使われていたタイプや、電力消費が大きい家電に使われるタイプなど、何種類かのコンセントがあります。イタリアはもともとプラグのピンが平行に3つある独自のプラグのLタイプを使用しており、今でもイタリアの家庭にはこの形のプラグ受けが使われています。最近ではLタイプの16A用にも対応した最強プラグも広く普及しています。
ドイツ式プラグと呼ばれる、横に3つ差し込み穴があるSE(F)タイプのプラグ受けもあります。海外ではこの形状のプラグをFタイプと呼ぶのですが、日本ではSEタイプと呼びます。
種類が多く大変かと思われますが、Cタイプの変換プラグさえあればすべてをカバーすることができます。Cタイプのプラグはヨーロッパ中のプラグ(Lタイプ、Eタイプ、SEタイプ、Kタイプなど)に対応している万能プラグで別名ユーロプラグとも呼ばれます。
金融関連
イタリアの主な銀行は外国人が銀行口座を開設するのは容易ではありません。仕事やその他の理由で有効な滞在許可を持ち、イタリアに合法的に滞在していれば、以下の銀行機関のいずれかで口座を開設できます。代表的な銀行機関は
ユニクレディト(Unicredit)
大手の金融バンク。デジタルサービスが充実しており、24時間体制のサポートセンターも用意されています。支店には、英語を話すスタッフも在籍しています。
インテサ・サンパオロ(Intesa Sanpaolo)
初回デポジットが不要な銀行口座ですが、国際送金手数料は高額です。多くの支店では、英語が話せるスタッフも在籍しています。
BNLパリバ(BNP Paribas)
主要都市にあり、郊外の支店数は多くありません。オンラインバンキングのサービスが充実しており。多言語で対応しています。
オンラインバンク
フィネコ・バンク(FinecoBank)
費用が比較的安く、多言語でサービスを提供していますが外国人による口座開設の条件は厳しいようです。
口座の種類
当座預金口座(Conto Corrente)
日常的に使う口座です。年会費が発生する場合が多いですが、必要最低残高を維持していれば免除になる場合もあるので詳細は各銀行に確認するとよいでしょう。
定期預金口座(Conto Deposito)
一定期間資金を預けておくと高い利息が得られます。日本の定期預金口座では6カ月の預金で利息は平均0.23ほど。一方でイタリアの場合、6カ月の預金で3%の利息が付くこともあります。
外国人に適した口座タイプ
非居住者用の当座預金口座(Conto Corrente non residenti) は、イタリアに住所がなくても作れる口座です。当座預金口座よりも機能は少なめですが、国際送金やATMの引き出しには困りません。
口座を開く
口座を開設するための必要書類
・旅券
・イタリアの個人納税者番号(Codice Fiscale)
個人納税者番号は近年は従来の緑色の番号のみが記載されたプラスティックカードから、イタリアの 健康保険証 と合併したカードに変更になりました。
・滞在許可証(Permesso di soggiorno)
・イタリアでの住所証明書・登録書(賃貸借契約書、水道光熱費の領収書など)
必要書類は銀行や支店によって異りますので、確認しましょう。外国人は勤務先の事業活動などを記す書類の提出を求められることがあります。
書類を提出し、銀行側の説明を受け、書類にサインしたら口座開設手続きは完了です。サインには偽装が難しい筆記体または漢字でのサインをお勧めします。説明を理解しないままサインするのは危険なので、言葉に自信がない場合はイタリア語の話せる人に同行してもらいましょう。手続きが完了すると、2~3週間後にキャッシュカードと暗証番号が別々に郵送されてきます。
手数料
イタリアの銀行で口座を開設する場合、さまざまな手数料がかかります。
サービス料金
アカウントを持つだけで、通常は毎月、サービス料金が請求されます。
カード手数料
クレジットカード年会費は約20~50ユーロ
デビッドカード年会費は無料、または約30ユーロ
取引手数料
取引明細書に記載される個々の取引ごとに銀行から手数料が請求される場合があります。
現金引き出し手数料
契約銀行以外の銀行のATMを使った現金引き出しには、多くの場合手数料がかかります。約1~2ユーロの手数料がかかります。
当座預金口座の利息
一部の当座預金口座では四半期ごとに利息がかかります。
口座閉鎖手数料
一部の銀行は口座閉鎖手数料がかかりますので、口座を開設する前に確認することをお勧めします。
口座取引明細書/ステートメント
ネットバンクを含むほとんどの銀行では通帳を発行していません。口座取引明細書は、郵送またはペーパーレス照会を選択することができます。残高は、現金自動預払機/ATM(BANCOMATTO)、インターネットバンキングのウェブサイトやスマートフォンにダウンロードしたアプリでも確認できます。詳細は口座を持つ銀行に問い合わせましょう。
入金
イタリアでは、ATMでの入金はできますが、高額の入金は問題が多く、お勧めできません。マネーロンダリングが多いため、現金の取り扱いに非常に厳しくなっています。時間を節約し、スムーズに入金できるオンラインバンキングや銀行の窓口での手続きをお勧めします。
現金引き出し
イタリアで現金を引き出すには、plusマークやCirrusマーク、持っているクレジットカードのマークがついているATMを使いましょう。イタリアの郵便局(POSTE ITALIANE)を含め、たいていどこの銀行のATMでもこの表示があり、日本のカードも使えるようです。
⚫︎ATM本体にお金が補充されていない、機械が故障しているなど理由で、引き出せないこともあるので注意しましょう。
⚫︎安全面でやや不安のあるイタリア。現金を引き出すときはATMの設置場所や利用する時間帯に気をつけてください。銀行の中や人通りの多い場所にあるATMを選び、1人の時や遅い時間の利用は避けましょう。
ATM(BANCOMATTO)
次の画面に移るにも時間がかかりますが「しばらくお待ちください」と表示されても気長に待ちましょう。操作は難しくはないので、何度か使えば慣れるでしょう。
営業時間外に銀行内のATMの使い方は、銀行に入るためにはドアの横にあるボタンを押すか、カードを差し込んでください。
操作順
① 右上の挿入口にカードを入れます。
② 表示言語を変えるには、左下の「Cambia lingua(言語変更)」の画面をタッチして希望する言語を選びます。
③ 現金を引き出すには左上のVISAマークが付いた、「Ritirare(引き出し)」をタッチします。
④ キーボードを使ってピンコードを入力し、「Esegui(実行)」ボタンを押します。間違えた場合は、「Cancella(やり直し)」を押しましょう。
⑤ 引き落とす金額のオプションが表示されます。希望の金額がない場合は、「Altri(その他)」を押し金額を入力し「Confermare(確認)」ボタンを押します。
⑥ 最後に「Vuoi una ricevuta?(領収書は必要ですか?)」とメッセージが表示されるので、念の為にもらっておくとよいでしょう。
⑩ カードが返却されたら、30秒以内に引き抜かないと、機械にのみ込まれてしまうので気をつけましょう。のみ込まれてしまったカードは、利用したATMのある銀行が保管するので、銀行員に説明して返してもらいましょう。名前を言えば返してくれる銀行員もいますが、担当者によっては旅券などの身分証明書の提示を求めてくる場合もあります。
⑪ カードの後に現金が出てきます。こちらも30秒以内に引き抜かなければいけません。最後にレシートがでてきます。
暗証番号
カードを受け取った時点で暗証番号はあらかじめ決められていますが、ATM で任意の番号に変更することができます。
デビットカード
銀行口座と連動したキャッシュカードが、デビットカード(Carta di debito)。支払い直後に即時決済されほぼ現金と同様に使えて便利ですが、預金残高額以上は使えません。
銀行によっては預金残高を超える利用の際に、当座貸越し(scoperto di conto)ができる口座設定もあります。当座貸越を利用した場合の手数料や利子は銀行ごとに異なりますので、問い合わせましょう。
コンタクトレス・ペイメント
コンタクトレス・ペイメント(Pagamenti senza contatto)は、暗証番号を入力することなく、専用読み取り機にデビットカードやクレジットカードをかざすだけで支払いが可能なシステム。
自動引き落とし/自動振替
毎回請求額が変わる公共料金やクレジットカード会社への返済などの口座自動引き落としはダイレクト・デビット(Addebito diretto)、家賃など定額を銀行口座から自動振替をするにはスタンディング・オーダー(Ordine permanente)を使うと便利です。通常はインターネットバンキングやアプリを使って、設定することができます。
ダイレクト・デビットやスタンディング・オーダーを停止するときは、インターネットバンキングやアプリで行うか、あるいは直接銀行で手続きをします。
書類の発行
残高証明などの書類やステートメントの発行/再発行は約2ユーロからです。
ネットバンク(デジタルバンク)
イタリアではWise、Revolut、N26などのデジタルバンクが多数あります。銀行よりも早く口座開設ができ、お得な為替手数料と外貨両替に加えて、素早い海外送金にも利用できます。
通信・携帯電話
イタリアの携帯電話のシステム
携帯電話の契約種類
イタリアではまず携帯電話を購入、その後、通信会社の店舗でSIMカードを購入するという流れが一般的です。大きなショッピングモールには、家電量販店があるので、実物を見てから購入することができます。
イタリアの代表的な通信会社はTIM、Vodafone、WINDTREなど。同じ携帯会社同士の通話やメールが無料になったり、WINDTREでは学生向けの安いプランがあるなど、各種通信会社で設けている料金プランやサービスはさまざまです。契約の際には旅券が必要です。
SIMフリーであれば、日本の携帯電話をイタリアで使うこともできます。イタリアで新たに購入する場合は、携帯電話本体の価格はさまざまで、通話とショートメッセージ機能のみ使えるベーシックなタイプの携帯電話の場合は約30ユーロからあり、iPhoneなど人気のスマートフォンは日本で購入するよりも高額になる場合もあります。認知度の低いブランドのスマートフォンであれば比較的安価で購入が可能です。機種によっては日本語が使用できないなど不便なこともあるので、購入時に確認しましょう。
支払い(チャージ)方法
毎月のプランの支払い方法はプリペイド式になります。スーパーやたばこ屋(Tabacchi)などで、利用する通信会社のプリペイドカードを購入し、チャージ用の電話番号に電話をかけ、プリペイドカードに記載された番号を入力することでアカウントにチャージされます。限度額を超えて使用した場合は、プリペイドカードを再度購入します。6カ月間チャージがしないと携帯電話番号が無効になります。また直接、たばこ屋や携帯ショップへ行き「Vorrei ricaricare.(チャージしてください」と店のスタッフに伝える方法もあります。チャージしたい分と携帯番号を伝えて支払います。
※クレジットカード契約もできますが帰国時にうまく契約解除ができず、毎月引き落としが続くという問題が起こることがあるのでお勧めしません。
紛失や盗難
銀行カードや決済情報が盗まれたら
銀行カードやクレジットカード、決済情報がを紛失したり盗まれたりした場合は、直ちにカードをブロックし、警察へ届け出ることが最優先です。
■ イタリア国内で発行されたカードの場合
カード発行会社・銀行のアプリや緊急連絡先からカードをブロック(blocco della carta)してください。
日本発行のカードでも、イタリア国内からでも、カード発行会社の緊急停止番号を利用できます。紛失・盗難・不正使用に気付いたら直ちに金融機関へ連絡しましょう。
スマホの銀行アプリに「Freeze」「Lock」「Blocca carta」などの機能があれば、それも利用しましょう。カードそのものが盗まれた場合だけでなく、「カード情報だけ盗まれた」場合も同様です。
■ 日本で発行されたカードの場合
日本から持ち込んだクレジットカード(Visa、Mastercard、JCBなど)を停止する場合は、各カード会社が用意している「海外からの紛失・盗難専用ダイヤル」へ連絡します。
警察に盗難届・被害届を出す
カードそのものを盗まれた場合は、警察への届出もしておくことをおすすめします。
イタリアでは、警察(Polizia)や国家憲兵(Carabinieri)などに盗難・紛失を届け出ることができます。警察への届出が不正利用の返金を受けるための絶対条件ではありませんが、盗難の場合は後々のトラブルに備えて届出を残しておく価値があります。
フィッシング詐欺に注意
被害に遭った焦りにつけ込み、銀行やカード会社の職員を装って「手続きのために暗証番号(PIN)や認証コードが必要」と電話やSMSで聞き出そうとする二次被害(フィッシング詐欺)が多発しています。公式機関が暗証番号やパスワードを尋ねることは絶対にありません。
不正利用されてしまったら
カード停止手続きより「前」に不正利用されてしまった場合でも、一定の条件(重大な過失がないなど)を満たしていれば、自己負担額は最大50ユーロまでに制限され、残りは補償される原則があります。ただし、暗証番号をカードと一緒に保管していた場合などは「重大な過失」とみなされ補償されませんので注意が必要です。
スマートフォンの管理も厳重に
決済情報(Apple Pay や Google Pay など)が登録されたスマートフォンが盗まれた場合も、PCなどの外部端末から速やかに端末のロックや、アカウントの連携解除を行ってください。
旅券を紛失したら
旅券を紛失・盗難された場合は、最寄りの警察署(PoliziaまたはCarabinieri)に紛失・盗難を届け出て、届出書を受け取ったうえで、在イタリア日本国大使館(ローマ)または在ミラノ日本国総領事館で旅券の発給手続きを行います。新しい旅券の発行を待たずに帰国する必要がある場合には「帰国のための渡航書」、または「緊急旅券」の発給を申請します。
① 最寄りの警察署で紛失・盗難を届け出る
旅券を紛失した場合は、最寄りの警察署に紛失・盗難を届け出ます。緊急の場合は112番に連絡してください。
② 警察発行の紛失・盗難届出書を受け取る
警察で発行された紛失・盗難届出書(原本)は、その後の日本国大使館・総領事館での手続きに必要となります。海外旅行保険の請求でも必要になる場合があるため、大切に保管してください。
③ 日本国大使館または総領事館で手続きを行う
イタリアでは、滞在地域に応じて在イタリア日本国大使館(ローマ)または在ミラノ日本国総領事館で手続きを行います。
まず「紛失一般旅券等届出書」を提出して、紛失・盗難した旅券を失効させます。そのうえで、帰国のための「渡航書」または「緊急旅券」の発給を申請します。
【帰国のための「渡航書」または「緊急旅券」を申請に必要な書類】
・紛失一般旅券等届出書
・渡航書または緊急旅券の発給申請書
・警察署発行の盗難・紛失届出書(原本)
・証明写真2枚(6カ月以内に撮影したもの、縦45mm×横35mm)
・戸籍謄本(6カ月以内に発行されたもの)または戸籍電子証明書提供用識別符号
戸籍電子証明書提供用識別符号を利用する場合は、紙の戸籍謄本の提出が不要となります。識別符号は16桁の数字で、マイナポータルなどから取得できます。
なお、帰国のための渡航書は日本への帰国を目的とする書類であり、通常の旅券とは異なります。 帰国後は使用できません。
また、旅券を紛失・盗難した状態で、手続きをせずにイタリアから他のシェンゲン協定加盟国へ移動することは避けてください。シェンゲン域内で入国審査が簡素化されていても、旅券なしで自由に国境を越えられるわけではなく、入国時に問題となります。
空き巣・泥棒の被害に遭ったら
イタリアで空き巣や泥棒の被害に遭った場合、まずは自身の安全を確保し、パニックにならずに次の手順で行動してください。
すぐに室内に入らず、安全を確保する
帰宅時にドアが壊されている、窓が開いている、部屋が荒らされているなど、空き巣の可能性に気づいた場合は、そのまま室内に入らないでください。 犯人がまだ室内にいる可能性があり、鉢合わせすると危険です。
その場を離れ、近所の店舗やホテル、駅など、人がいる安全な場所へ移動してください。
警察へ通報する
安全な場所へ避難したら、警察へ連絡します。
緊急番号:112
112は警察・消防・救急などへの緊急連絡に利用できるヨーロッパ共通の緊急通報番号です。
空き巣・盗難に遭ったこと、正確な住所、自分が現在いる場所、犯人がまだ室内にいる可能性などを伝えてください。
警察が到着するまでは、証拠を残すため、室内の物や壊されたドア・窓などにはできるだけ触れず、そのままの状態にしておきましょう。
カード類やスマートフォンの利用を停止する
クレジットカード、キャッシュカード、スマートフォンなどが盗まれた可能性がある場合は、悪用を防ぐため、できるだけ早くカード発行会社や銀行、携帯電話会社などへ連絡し、利用停止の手続きを行ってください。
スマートフォンが盗まれた場合は、別の端末から端末の遠隔ロックや位置情報の確認、必要に応じてアカウントの保護なども行いましょう。
被害品を確認し、警察へ「被害届(Denuncia di Furto)」を提出する
警察によって安全が確認されたら、盗まれたものをできる限り正確に確認します。
・現金、貴金属、家電、バッグ、クレジットカードなど、盗まれたものをリストアップする
・旅券や身分証などの重要書類が盗まれていないか確認する
・防犯カメラを設置している場合は、録画データを保存する
・ドアや窓などが破損している場合は、修理前に
撮影する
そのうえで、警察に盗難の被害届(Denuncia di furto)を提出し、届出の控えや受付番号を必ず受け取ってください。
なお、イタリアでは2026年6月から「Denunce Online」というオンラインサービスが開始されている段階です。現在、個人の物品の「紛失(smarrimento)」については全国でオンライン届出が可能ですが、盗難(furto)については、オンラインの事前届出を警察署で正式な届出にする仕組みが一部地域で試験運用されています。旅行者の場合は、最寄りの警察署で手続きをするとよいでしょう。
保険会社へ連絡する
住宅保険や家財保険、海外旅行保険などに加入している場合、空き巣や盗難による被害が補償される可能性があります。
保険会社にはできるだけ早く連絡し、必要な書類を確認してください。一般的には、警察への届出書類、被害品のリスト、購入時の領収書や写真、破損したドアや窓の写真などを求められます。
在イタリア日本国大使館・総領事館へ連絡する
旅券が盗まれた場合は、警察への届出後、在イタリア日本国大使館(ローマ)、または在ミラノ日本国総領事館で、旅券の紛失・盗難に関する手続きを行います。
旅券以外の物品が盗まれた場合でも、被害状況によっては大使館・総領事館へ相談することができます。
在イタリア日本国大使館は、2026年9月15日~30日の間だけでも、日本人25名が旅券の盗難・紛失により「帰国のための渡航書」または「緊急旅券」の発給を受けたと発表しています。また、旅券以外の盗難については大使館が把握していない被害がある可能性を指摘されています。(海外安全対策情報)
防犯対策…被害に遭わないために
イタリアは人気の高い観光地ですが、ローマ、ミラノ、フィレンツェ、ベネチアなどの大都市や主要観光地、鉄道駅・公共交通機関では、スリや置き引き、ひったくりなどの軽犯罪に十分な注意が必要です。 特に混雑した場所では、複数人で旅行者の注意をそらしている隙に貴重品を盗む手口も確認されています。
スリ・置き引き対策
貴重品は常に身体の前で管理する
バッグは開口部がしっかり閉まるものを選び、リュックサックを背負う場合は、混雑した場所では前に抱えるなどして、常に自分の視界に入れておきましょう。
特に、旅券、財布、スマートフォンなどの貴重品をバッグの外側のポケットや、簡単に手が届く場所に入れるのは避けてください。イタリアでは、公共交通機関や観光地、レストランなどでの盗難が報告されています。
不自然な「声かけ」や手助けに注意する
「道を教えてほしい」「服が汚れている」などと声をかけたり、身体をぶつけたりして注意をそらし、その隙に別の人物が財布やスマートフォンを盗む手口があります。
最近では、エスカレーターを意図的に停止させ、荷物を持つのを手伝うふりをしている間に、同行者がバッグから貴重品を抜き取る手口も、ローマの地下鉄駅などで報告されています。
見知らぬ人から突然手助けを申し出られた場合は、必要以上に荷物を預けたり、バッグを開けたりしないよう注意してください。
主要駅・公共交通機関では特に警戒する
鉄道駅、地下鉄、バスなどの公共交通機関や、その周辺では特に注意してください。
ローマではテルミニ駅(Roma Termini)やヴィットーリオ・エマヌエーレ駅(Vittorio Emanuele)で、スーツケースやリュックサックから旅券や財布を盗まれる事例が報告されています。
混雑した車内やエスカレーター、乗降時などは特に警戒し、荷物から目を離さないようにしましょう。
観光地やレストランでも油断しない
観光地の行列や人混みだけでなく、レストランやカフェでも盗難が発生しています。
在イタリア日本国大使館には、レストランなどで足元に置いたままにしていたり、椅子の背もたれに掛けていたバッグが、食事中に盗まれる事例が報告されています。また、バチカン市国周辺でも、行列中にリュックサックから旅券を抜き取られる事例が確認されています。貴重品は常に身体から離さないようにしましょう。
スマートフォンや貴重品を無防備に見せない
路上や駅、観光地などでスマートフォンを長時間操作したり、高価なカメラや財布などを目立つ場所に出したりすることは避けましょう。
貴重品は必要なとき以外はしまい、スマートフォンを使用する際も周囲の状況を確認してください。特に混雑した場所では、スマートフォンを手に持ったまま歩くことは避けたほうが安全です。
車内に荷物を残さない
イタリアでは駐車中の車からの盗難も発生しています。トランクの中の荷物でさえ狙われる可能性があるため、貴重品や荷物を車内に残さないことが推奨されています。
サイバー犯罪・データ盗難対策
観光地や移動中のデジタル機器の使用にも、セキュリティ上のリスクが潜んでいます。
無料Wi-Fiへの接続を避ける
駅やカフェの無料Wi-Fiは、通信内容を傍受される危険があります。現地でインターネットを利用する際は、信頼できる通信会社のeSIM/SIMカードや、暗号化(VPN接続)された個人用ルーターを使用するのがもっとも安全です。
クレジットカードの「非接触決済スキミング」を防ぐ
満員電車や人混みの中で、専用の端末をカバンに近づけ、カードの非接触通信機能を悪用して情報を読み取ろうとする手口が存在します。スキミング防止(RFID対応)機能付きの財布やカードケースを使用しましょう。
ATM利用時の覗き見防止
現金を引き出す、あるいは券売機でカード決済を行う際は、必ず手元を隠して暗証番号(PIN)を入力してください。また、周囲に不審な人物がいないか必ず確認しましょう。
最新の治安情勢や手口の傾向は、渡航前に外務省海外安全ホームページや、在イタリア日本国大使館が発行する安全対策情報を確認し、常に防犯意識をアップデートしておくことが最大の自衛につながります。
自宅のセキュリティ
イタリアでは住宅侵入盗が発生しており、特に夏休みなどで長期間留守にする時期には注意が必要です。2024年にはイタリア国内で155,590件の住宅侵入盗が届け出られており、5月から8月にかけて被害件数が増加する傾向も確認されています。長期不在時だけでなく、日常的に防犯対策を意識することが大切です。
日常や旅行中の防犯対策
留守中であることが外から分からないようにすることが基本です。長期間不在にする場合は、タイマーなどを利用して夜間に照明を点灯させるなど、住宅が無人であることを悟られにくくする工夫が有効です。
また、ベランダや庭などに、侵入に利用される可能性のある梯子や工具などを放置しないようにしましょう。
長期間の旅行中は、SNSに「現在旅行中」「○日まで留守にする」など、留守宅であることが分かる情報をリアルタイムで投稿することも避けたほうが安心です。
信頼できる近隣住民がいる場合は、長期不在時に郵便物の回収などを依頼し、ポストに郵便物が溜まらないようにするのも一つの方法です。
住居のセキュリティ設備対策
イタリアの住宅では、玄関ドアや窓、バルコニーなど、侵入経路となり得る場所を重点的に対策することが重要です。特に低層階や戸建て住宅では、窓やテラスドアなどの防犯対策も確認しておきましょう。
玄関・ドア:
玄関には、防犯性能の高い鍵や頑丈なドアを使用することを検討しましょう。賃貸住宅の場合、鍵の交換や追加の錠前を設置する際には、大家や管理会社への確認が必要です。
窓・バルコニー:
窓やテラスドアは侵入経路になりやすいため、確実に施錠する習慣をつけましょう。シャッター(persiane / tapparelle)や防犯グリル・鉄格子(inferriate)などが設置されている住宅では、外出時や就寝時に適切に利用することも防犯対策になります。
実際、イタリアの住宅侵入盗では、窓やテラスドアから侵入されるケースが多く、2024年の調査では住宅侵入のほぼ2件に1件が窓またはテラスドアからだったとされています。
防犯カメラ・アラーム:
防犯カメラや侵入検知センサーを設置し、異常を検知した際にスマートフォンへ通知が届くようにする方法もあります。
ホームセキュリティ:
専門の警備会社によるホームセキュリティサービスを利用する方法もあります。例えばVerisure Italiaでは、ドア・窓のセンサー、屋内外のカメラ、モーションセンサーなどを組み合わせ、24時間体制の中央監視センター(Centrale Operativa)と連携するサービスを提供しています。警報が作動すると中央監視センターが状況を確認し、実際の侵入と判断された場合には警察などの関係機関へ連絡する仕組みがあります。
なお、警察への通報については、警報が鳴れば必ず自動的に警察が出動するという意味ではありません。例えばVerisureでは、中央監視センターが音声・映像などで警報を確認したうえで、実際の緊急事態の場合に関係機関へ連絡する仕組みと説明しています。
イタリア独自の防犯支援システム
警察・カラビニエリによる防犯対策
イタリアでは、長期休暇などで住宅を留守にする時期に、警察(Polizia di Stato)やカラビニエリ(Carabinieri)が地域のパトロールや犯罪抑止のための警戒活動を強化することがあります。
長期間留守にする場合は、近隣の信頼できる人に不在を知らせ、郵便物の回収や定期的な見回りを依頼するなど、自分自身でも防犯対策を行うことが重要です。実際にイタリアのカラビニエリも、長期不在時には信頼できる人に定期的な確認や郵便物の回収を依頼することを推奨しています。(carabinieri.it)
また、地域によっては、休暇シーズンなどに警察が住宅地のパトロールを強化することがあります。例えば2026年の夏には、各地の警察が留守宅を含む地域の防犯を目的としたパトロール・警戒活動を強化しています。(questure.poliziadistato.it)
長期不在時の防犯対策
旅行や帰省などで長期間自宅を留守にする場合は、以下の対策を行いましょう。
・玄関ドアや窓、シャッターなどを確実に施錠する
・信頼できる近隣住民や家族に不在を知らせ、郵便物を回収してもらう
・旅行の日程や長期不在をSNSにリアルタイムで投稿しない
・タイマーなどを利用して照明を定期的に点灯させ、無人であることを悟られにくくする
・現金や貴重品を自宅に大量に保管しない
・防犯カメラや警報装置を設置している場合は、外出前に正常に作動することを確認する
これらはイタリアのカラビニエリや国家警察(Polizia di Stato)が実際に推奨している防犯対策です。(carabinieri.it)
家財保険・盗難補償の確認
イタリアで住宅を借りる場合や購入する場合は、家財保険・住宅保険(assicurazione casa / assicurazione abitazione)に加入しているか確認し、盗難(furto)や住宅侵入による損害が補償対象となっているかを事前に確認しておきましょう。
特に、盗難された現金、貴金属、電子機器などの補償上限や、ドア・窓の破損など建物部分の損害が補償されるかどうかは、保険商品によって異なります。
最新の安全情報を確認する
イタリアでは、地域や都市によって犯罪の発生状況や注意すべき場所が異なります。渡航前や滞在中は、外務省「海外安全ホームページ」や在イタリア日本国大使館・在ミラノ日本国総領事館の安全情報を確認し、最新の治安状況を把握しておきましょう。
在イタリア日本国大使館は、2026年7月~9月の海外安全対策情報で、イタリア全土の犯罪認知件数や、日本人が実際に遭った盗難・スリの事例を公表しています。2026年9月15日~30日だけでも、旅券の盗難・紛失により「帰国のための渡航書」または「緊急旅券」の発給を受けた日本人が25名に上ったとしています。
イタリアで犯罪被害に遭わないためには、「自分の住居や持ち物も狙われる可能性がある」という意識を持ち、日頃から施錠や貴重品の管理を徹底することが重要です。
ブロードバンド
都市部では、ブロードバンド、ワイヤレス、光ファイバーが広く利用されていますが、イタリアのブロードバンド環境は、残念ながら日本や他のヨーロッパの国と比べると良いとは言えません。
ブロードバンド・プロバイダーとの契約
数多くのプロバイダーがあります。代表的なTelecom Italia(TIM)の他、Windtre、Iliad、Vodafone、Tiscali、Fastwebなどがあります。
プロバイダーとの契約は、オンラインで行うこともできますが、直接、店に赴き、サービス内容を聞いてみるとよいでしょう。インターネット接続が確立されるまで数日から、ときには数週間を要するケースもあります。手続きはお早めに。
契約時に必要な書類など
・クレジットカードまたは銀行の口座番号
・旅券やイタリアのIDカード(Carta d’identità)などの身分証明書
LAN(WiFi)
ホテルやレストラン、カフェなどでは、利用客が使える無料Wi-Fiを提供しているところが多くあります。ローマ、ミラノ、トリノ、ナポリなど大都市では、ほとんどの観光地で無料WiFiを利用できます。たとえばミラノでは、「Open Wifi Milano」という無料WiFiが、マリーノ宮や公立図書館、一部の美術館などで利用できます。
無料WiFiネットワークは、指定されたパスワードを入力するか、専用のプラットフォームで登録を済ませるだけで手軽に利用できますが、サイバー犯罪者に個人情報を盗み取られる可能性のあるので、できる限りSNSやオンラインバンキング、ネットショッピングなどのウェブサイトにはログインしないようにしましょう。怪しい公衆WiFiや認識できない無線LANには接続しないようにし、接続名やIPアドレスなど、正しいWiFiアクセスポイントに関する情報を確認するようにしましょう。








