首都
ベルン (Bern)

日本との時差
7時間(冬季は+1時間)

在留邦人数(2024年10月時点)
長期滞在者: 4,168人
永住者: 7,772人
合計: 11,940人(うち成人数:8,429人)

民族構成
スイスジャーマン(65%)、スイスフレンチ(18%)、スイスイタリアン(10%)

主な言語
ドイツ語(61.4%)、フランス語(22.6%)、イタリア語(7.7%)、ロマンシュ語(0.5%)

主な宗教(2019〜22)
カトリック(35.1%)、プロテスタント(23.1%)、イスラム教(5.4%)

気候
4つの異なる気候タイプがあり、天候は大きく異なる。最も高い地域はアルプス気候、中高地は寒い大陸性気候、より低い地域(北西部)は温帯大陸性気候。そして、イタリアと国境を接するスイスの先端は、冬は穏やかで夏は暖かい地中海性気候となっている。

平均気温(°C)日照時間(H)UV Index
1月-2.3 – 52.21
2月-2.2 – 6.53.12
3月1.1 – 11.55.13
4月4.2 – 14.95.95
5月8.4 – 18.96.57
6月11.8 – 22.37.378
7月13.7 – 24.58.138
8月13.5 – 24.17.577
9月9.8 – 19.75.875
10月6 – 14.84.033
11月1.5 – 8.92.171
12月-1.4 – 5.51.81

水・食事情

水道水
アルプスの源泉や地下水などの水資源が豊かで水質管理も厳しいため、水道水でもおいしく安心して飲むことができる。噴水や山道にある水飲み場でも特別な注意書きがない限りは問題ない。

ただし、カルシウムやマグネシウムなどを多く含む硬水のため、日本の水と味は異なる。カルキを除去するためのフィルター付濾過機を使用する家庭も多い。慣れない硬水を摂取すると胃腸の調子が悪くなる場合もあるため、その点は要注意。

食物
農業国として発展したため、食材は比較的シンプルで質素な伝統料理が多い。日本のように3食温かい食事を摂る習慣はなく、朝は軽く、昼にボリュームがある温かい食事を摂り、夕食は冷たいハムやチーズで済ませる。頻繁に外食はしない。

医療事情

国民皆健康保険名称
Soziale Krankenversicherung

医療保健サービス
充実した医療制度があり、すべての住民に健康および傷害保険の加入が義務づけられている。クリニックや薬局、病院の多さが医療の普及を支えている。医療制度は政府(連邦、州、地方自治体)、雇用者、個人の共同財源で成り立ち、各個人は医療保険と傷害保険料を毎月支払わなくてはならない。保険の掛け金は毎年決められ、州によって異なる。医療行為を受けると、さらに免責金額(Franchise)と超過保険料(Selbstbehalt)が請求される。これらの支払額には毎年上限が設けられる。

医師や薬剤師、看護師と慣れない言語で話すのは困難をきたすため、患者の文化背景を理解する専門の異文化コミュニケーション通訳の訓練を受けたスタッフによるサービスを無料で提供している病院もある。クリニックの検診などに通訳を同伴することもできるが、その場合の費用は自己負担。

かかりやすい病気、感染症、その他
ウイルスを保有するマダニに刺咬されることによって感染するダニ媒介脳炎。スイスでは、毎年100~250件ほどの感染例が報告されている。感染すると発熱、頭痛、意識障害などが起こり、ごくまれに死に至ることも。流行期は春から秋にかけてとされ、同時期、感染発生地区に滞在する予定がある場合や、標高2,000メートル以下の山道や湿地帯を歩行する際は、①決められた散歩道や遊歩道を歩く。②手足を露出せず、帽子やスカーフを着用。③マダニ除けスプレーを使用。④外出から戻ったらマダニに刺されていないか確認し、虫刺され痕を見つけたら、すぐにピンセットなどで取り除き、刺された部位を消毒する。ダニ媒介脳炎(FSME)のワクチン接種も推奨されている。

全般的に海抜が高く、さらに登山電車やケーブルカー等の発達で比較的簡単に2,000メートルを超える高い山に登れるが、急な気圧の低下により体調を崩す場合があるため、心臓が弱かったり体調の悪い人、お年寄り、小さな子どもは絶対に無理をしないように注意が必要。

予防接種
ワクチン接種証明書が必要となる特定の感染症はないが、下記の予防接種が推奨される:
MMR(麻疹・風疹・おたふく風邪)、DPT(ジフテリア・百日咳・破傷風)、ポリオなどのルーティーンワクチンの追加接種

その他
国内の山ではクレバス(氷河の裂け目)への滑落事故、登山中の死亡・負傷事故や行方不明が毎年発生している。本格的な登山をする場合は事前に地元ガイドのアドバイスを十分に聞き、装備を怠りなく、無理をしないよう心掛けること。日本人ツアー客の死亡事故も毎年のように発生している。短時間の簡易なハイキングであっても、旅行の疲労や急な気圧の変化等により、ハイキング中または下山後、脳梗塞等により緊急入院するケースも散見される。

2025年の祝祭日

3月1日(土) 共和国の日(ヌーシャテル州)
3月19日(水) 聖ヨゼフの日(シュヴィーツ州他8州)
4月18日(金) グッドフライデー(2州を除く全土)
4月21日(月) イースターマンデー(8州を除く全土)
5月1日(木) メーデー(チューリッヒ州他8州)
5月29日(木) キリスト昇天祭(全土)
6月9日(月) 聖霊降臨祭(sub)(7州を除く全土)
6月19日(木) 聖体祭(16州)
6月29日(日) 聖ペテロとパウロの日(ルツェルン州他3州)
8月1日(金) スイス建国記念日(全土)
8月15日(金) 聖母の昇天祭(16州)
11月1日(土) 万聖節(16州)
12月8日(木) 聖母の無原罪のお宿り(15州)
12月25日(木) クリスマス(全土)
12月26日(金) セントスティーブンズデー(17州)
12月31日(水) 復興の日(ジュネーブ州)