パリ概要 パリの公共交通機関

パリ概要

パリは、セーヌ川の両岸に広がる都市です。エッフェル塔やルーヴル美術館、凱旋門、シャンゼリゼ通りなど世界有数の観光都市で、年間3000万人以上が訪問します。美術やファッション、料理の中心地としても有名な活気のあふれる街です。

行政区

パリの行政区は、Arrondissement)(アロンディスマン)と呼ば、20の区域があります。
それぞれに区役所があり、出生証明、婚姻届、住民証明、戸籍関係の証明書発行などから、学校関連、地域サービスを行います。
一方、都市計画や公共交通、税金関係、警察・治安などは、市全体としてパリ市庁舎(Hôtel de Ville)が管理します。

郵便番号

パリは、中心部から時計回りに渦巻き状(カタツムリのような形)で番号が振られています。パリの郵便番号は、750 + 区の番号(2桁)の合計5桁となっています。このうち、75はパリを意味し、区の番号で第1区~第9区など1桁の場合は、前に0をつけて2桁にします。

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パリの公共交通機関

公共交通機関

⚫︎パリの交通機関には主に地下を走る地下鉄(Métro)、高速郊外鉄道(RER)、バス、路面電車・トラム(Tramway)があります。
⚫︎エスカレーターを利用する際は右側に立ち、左側は急ぐ人のためにあけておく人がほとんどのようですが、明確なルールはないようです。
⚫︎目的地への行き方や時刻表、運賃など、パリの交通一般に関する情報は、パリ交通公団(RATP)のウェブサイトで確認できます。表示言語はフランス語と英語から選択できます。

乗車券

パリでは、通常のクレジットカードやデビットカードをそのままタッチしてメトロ・バス・高速郊外鉄道(RER)に乗車することはできません。2025年から紙のチケットを段階的に廃止して、交通系ICカード「Navigoパス」に移行しています。Navigoパスには、観光用や通勤用などがあり、種類によっては写真が必要です。購入先は、駅のカウンター、街中のRATP(パリ交通公団)認定タバコ屋やキオスク、ターミナルの駅窓口、オンラインから購入できます。観光用は、自動券売機でも購入可能、またiPhoneApple Wallet)やAndroid端末で利用することもできます。一部のバスや長距離列に対応していないNavigoパスですが、Navigo Découverte(月定期)でゾーン15を持っていたら、CDG空港、ディズニーランド、ヴェルサイユ宮殿までも利用できる便利な1枚です。

地下鉄

パリの地下鉄は、メトロ(Métro)と呼ばれ、1900年パリ万博の開催に合わせて開業しました。現在は、支線も含め16路線があります。
そのうち自動運転されているのは、1号線、4号線、14号線と3線あり、13号線も2035年までには自動運転になる予定です。運行時間は、始発は5時台で、終電は01:00時ごろまでです。金、土、日曜日の終電は、02:00時ごろまであります。
地下鉄の運行終了後は、ノクティリエン(Noctilien)という夜行バスが利用できます。
乗車券1枚で1回の乗車となり、2時間以内なら高速郊外鉄道や近郊鉄道への乗り換えが可能です。
地下鉄ではベビーカーを持ち込むことができますが、ラッシュアワーなどの混雑時には、ベビーカーを畳んで持ち運びしましょう。ただし、全ての駅にエレベーターやバリアフリーの設備がないため、事前に駅の設備を確認しておくと安心です。
地下鉄への自転車持ち込みは禁止ですが、ライン1では、日曜日と祝日のみ自転車の持ち込みが許可されています。なお、これらに違反すると罰金が課せられます。

高速郊外鉄道

高速郊外鉄道(RER)は、パリ市内と郊外を高速で結ぶ鉄道で、A〜Eの5路線があります。シャルル・ド・ゴール空港やヴェルサイユ宮殿へ行く際にも使用します。コンタクトレスカードなどで直接改札機にかざして乗車することはできず、乗車券は、事前に購入しないとなりません。

近郊鉄道

近郊鉄道はトランジリアン(Transilien)と呼ばれ、パリ中心の各主要ターミナル駅を起点に放射状に伸びており、通勤・通学に利用されることが多い鉄道です。高速郊外鉄道同様、乗車券は、事前に購入しないとなりません。

バス

およそ60以上のバス路線がパリ市内と郊外をカバー。通常は朝06:00頃から深夜00:00時頃まで運行しています。

深夜バス

深夜バス、ノクティリエン(Noctilien)は、午前00:30から05:30まで深夜帯に走っています。パリ市内および近郊を結ぶ53路線があり、平日は15〜30分間隔、金・土・祝日の前日は10〜15分間隔で運行しています。

路面電車・トラム

路面電車・トラム(Tramway)は、パリ市およびその周辺(イル=ド=フランス地域圏)を走る地上電車です。コンタクトレスカードなどで直接改札機にかざして乗車することはできません。そのため事前に乗車券を購入するか、プリペイド式ICカードを利用すると良いでしょう。

レンタサイクル

バイクシェアサービスのヴェリブ・メトロポール(Vélib’ Métropol)は、パリをはじめ、約60の周辺市町村で展開されており、パリ市内および近郊にはステーションが約1,400ヵ所あります。1回の短い時間なら登録せずにすぐに利用できます。月額払いから年間プランまであるので、詳しくは ウェブサイト で。

タクシーとライドシェア

バタクシーを利用するには、タクシー乗り場か、街中で手を挙げて乗車する方法か、スマホアプリで配車を依頼する方法があります。タクシー配車サービス会社には以下があります。

Uber
Free Now
Bolt
Heetch
Allocab
Eurecab
G7

その他の交通手段

その他の交通手段として、シェア型のシェアバイク・自転車(vélo en libre-service)やスクーター(Trottinette motorisée lourde)があります。
シェアバイクには、電動と非電動の両方があり、パリ市が運営するものから、企業が運営するなど、さまざまあります。
アプリとスマホさえあればすぐに利用可能です。アプリをインストールして、アカウントを登録して、地図で自転車を探して使用開始します。

シェアバイク・自転車のサービス会社には、以下があります。

Vélib’ Métropole(パリ市が運営する公式・最大規模のシェアバイク)
Dott
Lime

スクーターは、バイク扱い(原付・小型二輪)となり、通常18歳以上で運転免許(国際運転免許証またはフランス語翻訳付きの日本の免許証)が必要です。アプリをダウンロードしてアカウントを作成すればすぐに使用できます。なお、ヘルメットはバイクに備え付けられていて、未着用の場合は罰金対象になります。また飲酒運転は禁止されています。

シェアスクーターのサービス会社には、以下があります。
Cityscoot
YEGO

パリ市内ではシェア型(レンタル)電動キックボードは、使用禁止となりましたが、個人所有は規制対象外です。
自転車と同様、軽車両扱いで免許不要ですが、利用できるのは14歳以上となります。