パリ一般情報
パリ概要
パリは、セーヌ川の両岸に広がる都市です。エッフェル塔、ルーヴル美術館、凱旋門、シャンゼリゼ通りなどの訪れたい場所が多い世界有数の観光都市で、年間3000万人以上が訪問します。美術・ファッション・料理の中心地としても有名で、活気の溢れる街です。
行政区
パリは一つの都市でありながら、「市(コミューン)」、県(デパルトマン)と地域圏(レジオン)の機能の一部の役割を持っています。
パリの行政区(アロンディスマン)は、「渦巻き状」に1区から20区まであります。
パリの公共交通機関
公共交通機関
⚫︎パリの交通機関は、主に地下を走るメトロ(Métro)、RER(高速郊外鉄道)、バス(Bus)トラム(Tramway)があります。
⚫︎エスカレーターを利用する際は右側に立ち、左側は急ぐ人に開けておく人がほとんどのようですが、明確なルールはないようです。
⚫︎パリの交通一般に関する情報は、パリ交通公団(RATP)のサイトを使用すれば、目的地への行方、時刻、金額などがわかります。サイトは、フランス語と英語で見ることができます。
乗車券
乗車券を購入しなくてもコンタクトレス対応クレジットカード・デビットカードで乗車することができます。ただし、1回ずつ決済されるので、1日数回利用する場合は、定期券の方が割安になることもあります。利用できるのはメトロ、RER(パリ市内ゾーン内)、バス、トラムなど公共交通機関の一部です。郊外のRERゾーン外や空港アクセスなど、一部区間は、乗車券を事前に購入するなどが必要です。
メトロ(地下鉄)
⚫︎メトロは、1900年パリ万博の開催に合わせて開業しました。現在は、支線も含め16路線があります。
そのうち自動運転されているのは、1号線、4号線、14号線と3線あり、13号線も2035年までには自動運転になる予定です。運行時間は、始発は5時台で、終電は1時ごろまでです。金、土、日曜日の終電は、2時ごろまであります。
⚫︎メトロの運行終了後は、ノクティリエン(Noctilien)という夜行バスが利用できます。
⚫︎乗車券1枚で1回の乗車となり、2時間以内なら高速鉄道(RER)、トランジリアン(近郊鉄道)への乗り換えが可能です。
⚫︎パリのメトロではベビーカーを持ち込むことができますが、ラッシュアワーなどの混雑時には、ベビーカーを畳んで持ち運びしましょう。ただし、全ての駅にエレベーターやバリアフリーの設備がないため、事前に駅の設備を確認しておくと安心です。
⚫︎メトロへの自転車持ち込みは禁止ですが、ライン1では、日曜日と祝日のみ自転車の持ち込みが許可されています。なお、これらに違反すると罰金が課せられます。
高速鉄道
高速鉄道(RER)は、パリ市内と郊外を高速で結ぶ鉄道で、A〜Eの5路線があります。シャルル・ド・ゴール空港やヴェルサイユ宮殿へ行く際にも使用します。コンタクトレスカードなどで直接改札機にかざして乗車することはできず、乗車券は、事前に購入しないとなりません。
近郊鉄道
トランジリアン(Transilien)と呼ばれ、パリ中心の各主要ターミナル駅を起点に放射状に伸びており、通勤・通学に利用されることが多い鉄道です。高速郊外鉄道同様、乗車券は、事前に購入しないとなりません。
バス
パリのバスは、およそ60以上の路線がパリ市内と郊外をカバー。通常は朝6時頃から夜中の0時頃まで運行しています。
深夜バス
深夜バスのことをノクティリエン(Noctilien)といい、午前0時30分から午前5時30分まで深夜帯に走っています。パリ市内および近郊を結ぶ53路線があり、平日は15〜30分間隔、金曜・土曜・祝前日は10〜15分間隔で運行されています。
バスの乗車券
深夜バスを含むバスの乗車券は、バスのドライバーから乗車券を購入することも可能ですが、事前に購入するよりも割高になり、お釣りもありません。そのため事前に購入するか、乗車時にかざすだけのコンタクトレスカードの使用が便利です。チケットを購入した際には、乗車後、車内の検札機に必ず打刻(刻印)をしましょう。
トラム
トラム(Tramway)は、パリ市およびその周辺(イル=ド=フランス地域圏)を走る地上電車です。コンタクトレスカードなどで直接改札機にかざして乗車することはできません。そのため事前に乗車券を購入するか、プリペイド式ICカードを利用するといいでしょう。
プリペイド式ICカード
ナヴィゴ・イージー(Navigo Easy)は、パリ首都圏の公共交通機関で使える、チャージ式の非接触型ICカードです。切符をその都度買う手間がなく、回数券や定期券もこれ1枚で管理できます。
レンタサイクル
バイクシェアサービスのヴェリブ・メトロポール(Vélib’ Métropol)は、パリ市をはじめ、約60の周辺市町村で展開されており、パリ市内および近郊にはステーションが約1,400ヵ所あります。短い1回の使用なら登録せずにすぐに使用できます。月額から年間プランまであるので、詳しくは以下のサイトで。
https://www.velib-metropole.fr
タクシー・ライドシェア
パリで使用できるタクシーは、タクシー乗り場か、街中で手を挙げて乗車するタイプから、スマホアプリで簡単に配車・決済できるVTC(Voiture de Tourisme avec Chauffeur)には、 Uber、Free Now、Bolt、Heetch、Marcel、LeCab、Allocab、Eurecabなどがあります。
電動スクーター
個人所有のスクーターのみ、自転車専用レーン、自転車レーンがない場合は、制限速度50 km/h以下の道路での走行が認められています。なお、歩道や高速道路 や自動車専用道路での走行は禁止されており、最高速度は時速25 kmで14 歳以上、損害賠償保険への加入(自賠責に相当)を義務付けられています。これらを違反すると罰金が課せられます。無保険の場合は、最大 €3,750 の罰金 + 1年以下の禁錮になるそうです。