日本を離れたからもう大丈夫・・・と安心できないのが花粉症。 また、 日本では無症状だったのにヨーロッパに来て初めて花粉症を発症してしまうという方もいます。 日本では、 花粉症の代表的な原因はスギやヒノキといわれますが、それらがあまり見られないヨーロッパでは、 歴史的にもイネ科の植物やシラカバなどが原因となることが多いようです。

花粉症(Hay Fever)

イタリア語 Febbre da Fieno
オランダ語 Hooikoorts
スペイン語 Fiebre del Heno
チェコ語 Senná Rýma
ドイツ語 Heuschnupfen
ハンガリー語 Szénanátha
フランス語 Rhume des Foins
ポーランド語 Katar Sienny

ヨーロッパの花粉症傾向

アレルギー性鼻炎としても知られる花粉症は、ヨーロッパでも珍しくありません。その数値には議論の余地はあるものの、在ヨーロッパ人のおよそ4割が生涯に一度は花粉症を経験するという推定も出ています。2013年に行われた欧州共同体の呼吸器系健康調査によると、国によって4〜32%の人々がアレルギー性鼻炎に悩まされていると示唆されています。

ヨーロッパにおける花粉のピークシーズン

地域や標高によって異なりますが、一般的に花粉のピークシーズンは、北ヨーロッパ・東ヨーロッパ・中央ヨーロッパでは5月初旬に始まり、7月末まで続きます。地中海地域では、シーズンの開始と終了がこれよりも1カ月ほど早くなります。花粉飛散がピークに達するのは概ね6月あたりですが、標高の高い地域での草花の開花は低地よりも通常2~3週間ほど遅くなります。

ヨーロッパにおける花粉レベルの傾向

ヨーロッパ域内であっても場所によって飛散する花粉レベルは大きく異なります。内陸部や都市中心部に比べると、沿岸地域やカナリア諸島などの一部の島では花粉数は少なめで、花粉シーズンも短い傾向があります。
大気汚染や天候といった要因も症状の程度に大きく影響します。都市部では大気汚染や風のパターン、気温の変動といったさまざまな気象条件により花粉レベルが高くなると同時に、アレルギーシーズンが長くなる傾向があるので注意が必要です。

花粉症患者にとって最適な旅行シーズンは?

ヨーロッパ在住中に大陸の多くの国を旅したい、けれど花粉症に悩まされるのではとの心配もあるし・・・。そんな方のために、主な旅行先と花粉のピークシーズンのガイドを以下に記載します。ご旅行の際の参考にしてください。
(注:その年の気候状況によっても変動しますので、旅行計画を始める前に最新情報を取得しましょう。)

都市名樹木花粉
ワーストシーズン
草花粉
ワーストシーズン
雑草花粉
ワーストシーズン
アテネ4月4月8月
アムステルダム3月6月9月
アリカンテ4月5月8月
イビザ島4月6月9月
ウィーン3月6月9月
クラコフ4月6月8月
ケルキラ島
(コルフ島)
4月5月8月
コペンハーゲン4月6月9月
ジュネーブ4月6月8月
セルビア4月5月8月
ダブリン4月6月9月
チューリッヒ4月6月9月
パリ4月6月9月
バルセロナ4月5月8月
ファロ4月5月8月
ブダペスト4月6月8月
プラハ4月6月9月
フランクフルト4月6月9月
フローレンス4月6月9月
ベニドーム4月5月8月
ベルリン4月6月9月
ポルト4月5月8月
マドリッド4月5月8月
ミラノ4月6月9月
リスボン4月5月8月
ローマ4月5月9月
ワルシャワ4月6月9月
https://living-in-eu.com/wp-content/uploads/2025/04/2504_hay-fever.jpghttps://living-in-eu.com/wp-content/uploads/2025/04/2504_hay-fever-150x150.jpgLiE 編集部日本を離れたからもう大丈夫・・・と安心できないのが花粉症。 また、 日本では無症状だったのにヨーロッパに来て初めて花粉症を発症してしまうという方もいます。 日本では、 花粉症の代表的な原因はスギやヒノキといわれますが、それらがあまり見られないヨーロッパでは、 歴史的にもイネ科の植物やシラカバなどが原因となることが多いようです。 花粉症(Hay Fever) イタリア語 Febbre da Fieno オランダ語 Hooikoorts スペイン語 Fiebre del Heno チェコ語 Senná Rýma ドイツ語 Heuschnupfen ハンガリー語 Szénanátha フランス語 Rhume des Foins ポーランド語 Katar Sienny ヨーロッパの花粉症傾向 アレルギー性鼻炎としても知られる花粉症は、ヨーロッパでも珍しくありません。その数値には議論の余地はあるものの、在ヨーロッパ人のおよそ4割が生涯に一度は花粉症を経験するという推定も出ています。2013年に行われた欧州共同体の呼吸器系健康調査によると、国によって4〜32%の人々がアレルギー性鼻炎に悩まされていると示唆されています。 ヨーロッパにおける花粉のピークシーズン 地域や標高によって異なりますが、一般的に花粉のピークシーズンは、北ヨーロッパ・東ヨーロッパ・中央ヨーロッパでは5月初旬に始まり、7月末まで続きます。地中海地域では、シーズンの開始と終了がこれよりも1カ月ほど早くなります。花粉飛散がピークに達するのは概ね6月あたりですが、標高の高い地域での草花の開花は低地よりも通常2~3週間ほど遅くなります。 ヨーロッパにおける花粉レベルの傾向 ヨーロッパ域内であっても場所によって飛散する花粉レベルは大きく異なります。内陸部や都市中心部に比べると、沿岸地域やカナリア諸島などの一部の島では花粉数は少なめで、花粉シーズンも短い傾向があります。 大気汚染や天候といった要因も症状の程度に大きく影響します。都市部では大気汚染や風のパターン、気温の変動といったさまざまな気象条件により花粉レベルが高くなると同時に、アレルギーシーズンが長くなる傾向があるので注意が必要です。 花粉症患者にとって最適な旅行シーズンは? ヨーロッパ在住中に大陸の多くの国を旅したい、けれど花粉症に悩まされるのではとの心配もあるし・・・。そんな方のために、主な旅行先と花粉のピークシーズンのガイドを以下に記載します。ご旅行の際の参考にしてください。 (注:その年の気候状況によっても変動しますので、旅行計画を始める前に最新情報を取得しましょう。)