フランスの緊急連絡先
主な緊急番号
警察(Police):17
消防・救急(Sapeurs-Pompier):18
緊急医療支援サービス(Service d’Aide Médicale Urgente/SAMU):15
意識障害、呼吸困難 、強い痛みなどの医療的な緊急事態が起こったときに使用します。SAMUの電話番号は救急車を要請するものではなく、電話に出た医師が救助を必要としている人の状況を判断して対処する仕組みとなっています。症状に応じて、通常は以下のいずれかの対応がなされます。
・救急車の手配
・近くの医療機関の案内
・自宅でできる応急処置などこのため軽症で 15 に電話すると、救急車が来ないことがあります。
事故現場(交通事故・転落など)の連絡先
消防・救急(Pompiers):18
交通事故を目撃した場合は、救助(車内閉じ込め・出血など)が必要となる可能性が高いので、消防・救急に電話します。消防が現場統括をして、必要に応じてSAMUに連絡されます。
また、火事・ガス漏れ・煙、水難事故の場合も消防・救急に電話をします。救急車を呼ぶべきかどうか迷ったら、ヨーロッパ共通緊急番号 112 に電話しましょう。
車で事故を起こしたり、巻き込まれた場合
安全確保と二次事故防止が最優先です。まずは以下のことをしましょう。
・ハザード点灯
・可能なら安全な場所へ移動
・反射ベスト着用(フランスでは運転手の反射ベストの着用が法律で義務付けられています(同乗者にも推奨)。車内に常備しておきましょう。)
・三角表示板を設置
ケガ人がいる場合
緊急医療支援サービス(SAMU)が必要なら 15 へ、救助・事故対応なら 18(消防・救急) へ電話します。どちらが適切なのかと迷った場合は 112 へ通報しましょう。
物損のみの場合
基本はどこにも通報する必要はなく、双方の当事者が「事故報告書/コンスタ・アミアブル(Constat Amiable)」を制作します。これは、保険会社に提出するための最重要書類ですので、その内容に納得できない場合は署名しないように。一度、署名したら修正できません。
警察を呼ぶ場合
軽い交通事故の場合は、基本的に警察は呼ばす、当事者同士で処理します。
ただし、相手が逃げる、身分を明かさない、攻撃的になる、あるいはケガ人がいる、ひき逃げされた、攻撃的で揉めるなどの場合は、警察17か緊急112へ連絡します。
事故報告書(Constat Amiable)
事故報告書は、保険会社から発行されますが、依頼すれば追加で入手できます(無料)。予期せぬ事態に備え、車内に数枚常備しておきましょう。
また、デジタル版アプリもあります。これならスマートフォンで入力して、そのまま保険会社へ送信できます。
事故報告書への記入は、英語でも構いません。この書類は、双方の署名があれば、保険の手続きはスムーズに処理されます。相手が署名しない場合でも、やや面倒で時間がかかるものの、自分の分だけ記入·署名して提出すれば、保険の手続きは進められます。
E-constat autoアプリ
· 自分の車についてをすべて記入
· 状況説明・図も書く
相手が、署名を拒否した場合は、この書類内のどこかに明記する
相手の情報を必ず確保
車のナンバー、保険会社名、運転手の名前が必要となります。
また、事故現場、車の傷などの破損状態、周囲(標識・信号)ブレーキ痕などを写真で撮っておくことが有効です。
実務的アドバイス
・感情的にならない
・事実だけ淡々と記録
・写真を多めに撮る
・目撃者がいれば連絡先をもらう
その後の流れ
・自分の保険会社に報告と必要書類の提出
・保険会社同士で過失割合を決定
住まいに関する連絡先
■ ガス漏れ(24時間対応)
契約しているガス会社に関係なくガス配管(配送網)を管理する Gaz Réseau Distribution France(GRDF)へ連絡します。
0800 47 33 33(無料)
大半の地域では、ガスのトラブルは、GRDFが対処しますが、一部の地域ではGRDF以外の小規模なガス配給会社(ELD)が行なっています。請求書に「Enedis / GRDF」と書いていない場合は、ガス漏れの連絡先は異なるので、事前に確認をしておきましょう。
また、爆発などの危険がある場合は、消防署18やヨーロッパ共通緊急番号 112 に連絡します。
■ 停電(24時間対応)
契約している電気会社に関係なく送配電の会社Enedisに連絡します。
09 72 67 50 + 県番号(département番号)
例:パリ(75)なら → 09 72 67 50 75
大規模停電のときは、すでに対応中のことも多いので、電話をする前に公式サイトで状況確認をしましょう。
もしも火災や感電などの危険がある場合は、消防署 18 やヨーロッパ共通緊急番号112に連絡します。
■ 水漏れ
水は地域別の運営のため、全国共通の窓口はありません。住んでいる自治体(mairie)が契約している会社に連絡します。
家財保険に加入していて、保険を使用したい場合は、水漏れ等、原因がどこにあったとしても、被害状況を記録し、保険会社に早めに報告しないと請求ができなくなりますので、契約書で確認しましょう。
メンタルヘルスサービス
以下のようなメンタルヘルスの緊急事態に遭遇した場合は、まず緊急医療サービス(SAMU)15 に電話をしましょう。
または、欧州共通緊急番号 112 では状況に応じて、救急医療チーム、必要な精神科救急サービス手配してくれます。さらに医療だけでなく、本人や家族などの安全確保等で、警察の支援も同時に対応してくれます。
・自殺を図ろうとしている、または図った
・自傷行為による重傷
・意識障害や錯乱状態
・幻覚・妄想によって本人や他人に危険が及ぶ可能性がある
・激しいパニック状態で安全確保が必要
・精神的危機により緊急の医療介入が必要
緊急性があるが、直ちに生命の危険がない場合の別の選択肢としては、最寄りの総合病院の救急外来(Urgencias)に行くこともできます。
緊急ではなく、精神的支援が必要な場合は、かかりつけ医(Médecin Généraliste)で受診をすれば、必要に応じた専門の心理療法や精神科を紹介されて受診できます。
また、心理相談センター (Centre Médico-Psychologique/CMP)は、公的な地域精神保健センターです。紹介状なしで受診できる場合が多く、心理士、精神科医、看護師による相談が可能です。予約方法は、居住地域の市役所や公立病院のサイトで調べて、直接電話またはメールで予約します。
日常的には、以下のサービスも利用できます。
自殺防止ホットライン:3114(24時間)
フランス政府・公的医療システムの電話によるサービス
SOS Amitié(フランス語):09 72 39 40 50 (24時間)
訓練を受けたボランティアによる電話、チャット、メッセージで利用可能なサービス
チャットやメッセージ相談も利用可能
SOS Help(英語):01 46 21 46 46(毎日 15:00 – 23:00 )
薬物とアルコールなどの依存症関連
フランスで薬物(ドラッグ)やアルコールによる緊急事態の場合は、15 か 112 に連絡しましょう。
医療的な問題であることが明らかな場合:15
・酒を飲みすぎて意識がもうろう
・薬を大量に飲んだ
・ドラッグ使用後に具合が悪い
医療以外の要素もあり、別途の救済が必要な場合:112
・路上で倒れている
・暴れている
・事故を起こした
・自傷や他者危害の危険がある
なお、通報時には、以下を伝えるとよいでしょう。
・年齢
・意識があるか
・呼吸しているか
・アルコールか薬物か(分かる範囲で)
・摂取した可能性のある内容物
・いつ頃摂取したか
別途の選択肢としては、最寄りの総合病院の救急外来(Urgencias)に行くこともできます。
児童・青少年・家族に関わるサポート
フランスでは、「家庭だけでは対応できない問題」が起きた場合、年齢や問題の内容に応じて公的サービスと非営利団体による民間の支援システムが様々あります。
■ 児童(18歳未満)向け
全国共通の窓口(Allô Enfance en Danger):119(24時間)
子どもの危険や虐待が疑われる場合の緊急連絡先
児童福祉サービスASE (Aide Sociale à l’Enfance)
虐待、育児放棄、家庭内暴力、住居喪失、保護者による養育困難などについて対処します。
ASEは、各県が運営しているため、連絡先は住んでいる県ごとに異なります。
・一時保護
・経済支援
・里親制度
・グループホーム
・児童養護施設
・家族再統合支援
・心理支援
なお、フランスは可能な限り「子どもを親から引き離さない」方針です。ソーシャルワーカーや心理士が定期的に家庭を訪問して、子育て、 家族関係などを支援します。
■ 青少年・若者向け
家庭、学校問題や孤立、精神的な苦しさの相談先
PAEJ(Point Accueil Écoute Jeunes)
親のこと、学校のこと、将来の不安など、誰かに話を聞いて欲しい際に利用する機関。専門職が話を聞き、必要なら他機関へつなぎます。
Maison des Adolescents(MDA)
不安や抑うつなど、精神的な面も含めて相談したい際に利用する機関。心理士や医師、ソーシャルワーカー等が関わり、支援をします。
Centre Médico-Psychologique(CMP)
精神医療サービスが必要な場合に利用することができる公的な医療サービス機関。専門医などが対応します。
居住地のCMPを探して出向くか、ホームドクターに尋ねるか、サイトで調べて予約します。
若者の就職、職業訓練、住宅、自立支援
Mission Locale(ミッション・ロカール)若者の就職、職業訓練、住宅、自立支援などを行う若者の総合相談窓口として、公益的な地域組織が運営しています。
・16~25歳(障害者は30歳まで)
・無職
・中退者
・社会的孤立状態
・家庭問題を抱える若者
自分の居住地にある組織はこちらから
■ 成人向け
ソーシャルサービス(Centre Communal d’Action Sociale /CCAS)
成人が困ったときの「総合相談窓口」。居住地の市役所へ連絡して、ソーシャルワーカーとの面談予約をして相談します。
・生活困窮
・住宅問題
・家賃滞納
・食料支援
・高齢者支援
・障害者支援
・孤立
他に行政手続き、緊急援助や食料支援、権利・給付申請の支援も行います。
DV・ジェンダー関連
性暴力や家庭内暴力、ジェンダー暴力の被害に対して支援を行います。
緊急の場合
今まさに暴力を受けている。加害者が家にいる。など命の危険がある場合などの連絡先
17(警察)
112(欧州緊急番号)
114(SMS・チャットによる緊急通報)
24時間ホットライン
Violences Femmes Info:3919
必要な情報を提供、地域の支援団体への紹介、シェルターや法律支援への橋渡しをします。ここは、本人だけからでなく、家族や友人からの相談も受け付けます。
高齢者・要介護者支援
高齢者自助手当(Allocation personnalisée d’autonomie/APA)は、60歳以上で自立した生活が難しくなった高齢者に対して生活を続けるための費用や介護施設の利用費を補助する制度です。これらの利用や問い合わせについては、県の高齢者福祉部門に行います。





