Vol.10 ビタミンD – 過ぎたるは猶及ばざるが如し?
日照時間の短い時期になると、カラダは日光から十分なビタミンDを生成することができません。骨と筋肉の健康に保つため、イギリスのNHS(国民保険サービス)では国民に対して1日10マイクログラムのビタミンDサプリメントの摂取を推奨してきました。しかしそこには潜在的な副作用の可能性も潜んでいるというニュースが英スタンダード誌に掲載されました。
そもそもビタミンDとは?

Photo by Afterave Essentials on Unsplash
日本の厚生労働省のウェブサイトによると、ビタミンDは、①骨を丈夫にする主成分の一つであるカルシウムの吸収を助ける ②カルシウムとともに、骨粗しょう症の発症を予防する働きがある ③筋肉を動かすために必要とされる ④神経が脳と体の間でメッセージを伝達するのに必要とされる・・・とのこと。また、侵入してきた細菌やウイルスを撃退する免疫系にもビタミンDは必須のようです。
ビタミンDの生成には日光が不可欠。太陽からのUVB光線は皮膚内で化学反応を引き起こし、そのプロセスの中で7-デヒドロコレステロールがビタミンD3に変換されます。
何事も、過ぎたるは猶及ばざるが如し

Image by Andreas H. from Pixabay
多くの専門家は、日光を浴びる機会の減る冬の間はサプリメントを摂取すべきだということには同意しているようです。しかし、あらゆるサプリメントや薬にも言えることですが、人によって耐性は異なります。またビタミン類は、錠剤、マルチビタミン剤、スプレー、グミ、栄養強化食品など、さまざまな形で販売されているため、気づかないうちに過剰摂取をしてしまっていることもあります。重複摂取はできるだけ避けるようにしましょう。
うっかり過剰摂取してしまうと、逆に体に不調をきたしてしまうケースもあります。季節柄、体調に異変を感じても、季節性感染症などのせいにしてしまいがち。ですが、もしもビタミンDの摂取量を増やしたり、スプレーやグミを追加したりした後で、それまでになかった喉の渇きやトイレに行く回数の増加、吐き気、腹痛や便秘、頭痛や頭のもやもや、新たな痛みやこむら返りが現れた場合には、サプリメントの副作用も疑ってみましょう。
気をつけるべき症状

Image by Mohamed Hassan from Pixabay
①頻繁な喉の渇きと排尿

Image by Lumpi from Pixabay
ビタミンDの過剰摂取は水分と塩分のバランスを崩す可能性があるため、食品や飲料のラベルにビタミンDが含まれているか確認しましょう。これらの症状が現れた場合は、摂取量を減らして様子を見てみると良いでしょう。
②吐き気、続くげっぷ、胃の不調
このような症状が出たら、スプレーやグミではなく錠剤に切り替えてみるのも一案です。そして、サプリメントは食事と一緒に摂取するようにしましょう。食べ物は消化器系でサプリメントの緩衝材として働き、刺激を軽減します。
また、スプレーやグミには甘味料や香料が含まれていることがあり、人によってはそれが原因で胃の不調を引き起こす可能性もあります。
③骨や筋肉の痛み
ビタミンDを過剰摂取すると、筋肉に必要なミネラルの供給を阻害する可能性があり、脱水症状はけいれんを起こしやすくします。骨が痛んだり、筋肉がけいれんしたりした場合は、サプリメントの摂取量を減らし、ミネラルを豊富に含む食品と一緒に水分補給に重点を置きましょう。
十分な水を飲み、こわばりを和らげるためにストレッチや短い散歩をするのも良いでしょう。
④ぼーっとして考えがまとまらない

Photo by Sinitta Leunen on Unsplash
ビタミンDの過剰摂取はカルシウム濃度を上昇させる可能性があり、マルチビタミン剤に含まれる添加物は思考を鈍らせることがあります。そのため、摂取後に頭がぼんやりしたり頭痛がするなどの症状が出る可能性も。このような場合にはマルチビタミン剤や高濃度ビタミン剤の摂取を中断し、濃度の低いビタミンDの錠剤に切り替えてみましょう。安定した摂取量を維持するために、毎日同じ時間に食事と一緒に服用すると良いでしょう。

先にも触れたように、どの程度の量のビタミンD摂取が体に合うのかは個人個人によって異なります。食物からしっかり摂れている人もいれば、そうでない人もいるでしょう。まずはバランスの取れた食事を心がけ、サプリメントはあくまでも食物や自然からだけでは足りない場合の補助として賢く使い、自分なりの適量を見極めた上で冬のビタミン不足を防ぎましょう。
参照ウェブサイト:The Standard / Health
https://living-in-eu.com/health/vitamin-dhttps://living-in-eu.com/wp-content/uploads/2026/02/10_2602_vd-od_top.jpghttps://living-in-eu.com/wp-content/uploads/2026/02/10_2602_vd-od_top-150x150.jpg日照時間の短い時期になると、カラダは日光から十分なビタミンDを生成することができません。骨と筋肉の健康に保つため、イギリスのNHS(国民保険サービス)では国民に対して1日10マイクログラムのビタミンDサプリメントの摂取を推奨してきました。しかしそこには潜在的な副作用の可能性も潜んでいるというニュースが英スタンダード誌に掲載されました。 そもそもビタミンDとは? Photo by Afterave Essentials on Unsplash 日本の厚生労働省のウェブサイトによると、ビタミンDは、①骨を丈夫にする主成分の一つであるカルシウムの吸収を助ける ②カルシウムとともに、骨粗しょう症の発症を予防する働きがある ③筋肉を動かすために必要とされる ④神経が脳と体の間でメッセージを伝達するのに必要とされる・・・とのこと。また、侵入してきた細菌やウイルスを撃退する免疫系にもビタミンDは必須のようです。 ビタミンDの生成には日光が不可欠。太陽からのUVB光線は皮膚内で化学反応を引き起こし、そのプロセスの中で7-デヒドロコレステロールがビタミンD3に変換されます。 何事も、過ぎたるは猶及ばざるが如し Image by Andreas H. from Pixabay 多くの専門家は、日光を浴びる機会の減る冬の間はサプリメントを摂取すべきだということには同意しているようです。しかし、あらゆるサプリメントや薬にも言えることですが、人によって耐性は異なります。またビタミン類は、錠剤、マルチビタミン剤、スプレー、グミ、栄養強化食品など、さまざまな形で販売されているため、気づかないうちに過剰摂取をしてしまっていることもあります。重複摂取はできるだけ避けるようにしましょう。 うっかり過剰摂取してしまうと、逆に体に不調をきたしてしまうケースもあります。季節柄、体調に異変を感じても、季節性感染症などのせいにしてしまいがち。ですが、もしもビタミンDの摂取量を増やしたり、スプレーやグミを追加したりした後で、それまでになかった喉の渇きやトイレに行く回数の増加、吐き気、腹痛や便秘、頭痛や頭のもやもや、新たな痛みやこむら返りが現れた場合には、サプリメントの副作用も疑ってみましょう。 気をつけるべき症状 Image by Mohamed Hassan from Pixabay ①頻繁な喉の渇きと排尿 Image by Lumpi from Pixabay ビタミンDの過剰摂取は水分と塩分のバランスを崩す可能性があるため、食品や飲料のラベルにビタミンDが含まれているか確認しましょう。これらの症状が現れた場合は、摂取量を減らして様子を見てみると良いでしょう。 ②吐き気、続くげっぷ、胃の不調 このような症状が出たら、スプレーやグミではなく錠剤に切り替えてみるのも一案です。そして、サプリメントは食事と一緒に摂取するようにしましょう。食べ物は消化器系でサプリメントの緩衝材として働き、刺激を軽減します。 また、スプレーやグミには甘味料や香料が含まれていることがあり、人によってはそれが原因で胃の不調を引き起こす可能性もあります。 ③骨や筋肉の痛み ビタミンDを過剰摂取すると、筋肉に必要なミネラルの供給を阻害する可能性があり、脱水症状はけいれんを起こしやすくします。骨が痛んだり、筋肉がけいれんしたりした場合は、サプリメントの摂取量を減らし、ミネラルを豊富に含む食品と一緒に水分補給に重点を置きましょう。 十分な水を飲み、こわばりを和らげるためにストレッチや短い散歩をするのも良いでしょう。 ④ぼーっとして考えがまとまらない Photo by Sinitta Leunen on Unsplash ビタミンDの過剰摂取はカルシウム濃度を上昇させる可能性があり、マルチビタミン剤に含まれる添加物は思考を鈍らせることがあります。そのため、摂取後に頭がぼんやりしたり頭痛がするなどの症状が出る可能性も。このような場合にはマルチビタミン剤や高濃度ビタミン剤の摂取を中断し、濃度の低いビタミンDの錠剤に切り替えてみましょう。安定した摂取量を維持するために、毎日同じ時間に食事と一緒に服用すると良いでしょう。 先にも触れたように、どの程度の量のビタミンD摂取が体に合うのかは個人個人によって異なります。食物からしっかり摂れている人もいれば、そうでない人もいるでしょう。まずはバランスの取れた食事を心がけ、サプリメントはあくまでも食物や自然からだけでは足りない場合の補助として賢く使い、自分なりの適量を見極めた上で冬のビタミン不足を防ぎましょう。 参照ウェブサイト:The Standard / HealthLiE 編集部LiE 編集部 toyo@a-concept.co.ukAdministratorLiving in Europe


