冬の冷たい湖や川に浸かる、欧米では「ポーラーベア・プランジ」とも呼ばれる我慢比べ（？）。 極寒仕様の防寒具で身を固めてもまだ寒いという冬のヨーロッパでは想像もしたくない拷問のような行為ですが、 参加者数で2015年以来破られていなかったギネス記録が、 2025年3月1日、 チェコの勇者たちによって更新されました。

美しい湖や川が多いチェコ

四方をドイツ、 ポーランド、スロヴァキア、 オーストリアに囲まれるチェコには海がありません。 しかし、それを補って有り余るほどたくさんの美しい湖や川が存在しています。 その中の一つ、 国の北西部に位置する「モスト湖」で、 極寒の中ポーラーベア・ディップに2,461名が参加。 2015年以来ポーランドが保持していた記録を見事に打ち破りました。

同チャレンジの過酷ともいえるルールは、1. 水着を着用すること、2. 少なくとも腰の位置まで水に浸かること、3. 参加者全員が同時に、最低でも1分間は腰まで水に浸かった状態でいること、4. 水温は10度以下であること。

厳しい試練に耐えた甲斐はあったのでしょうか

当日の外気温は3.5度。動画には、見るからに寒そうな曇り空の下、ルール通りに普通の水着姿の勇敢なチェコ人たちが次々と湖に入っていく様子が映し出されています。また、腰まで浸かれば条件はクリアされるのにもかかわらず、胸元や首元までしっかり浸かっている人もたくさんいます。

1分を過ぎたら全員慌てて水から上がるだろうと思いきや、皆さん笑顔を浮かべて、名残惜しそうにのんびりと上がってくるではありませんか。記録達成がよほどうれしいのか、岸に上がってもバスローブを羽織ったまま楽しく踊っている人たちさえいます。このイベントを企画したダヴィトさんによると、チェコ国民は寒中水泳が大好きだからね、と。

10年もの長きにわたって記録を保持してきたポーランドのポーラーベア・ディッパーたちも、来年は世界一の名誉を奪還すべく再挑戦するかもしれませんね。

参照記事：AP News

https://living-in-eu.com/wp-content/uploads/2025/05/01_2504-Photo-by-Mikolaus-Bednarz2-1.jpghttps://living-in-eu.com/wp-content/uploads/2025/05/01_2504-Photo-by-Mikolaus-Bednarz2-1-150x150.jpgLiE特別寄稿シリーズ冬の冷たい湖や川に浸かる、欧米では「ポーラーベア・プランジ」とも呼ばれる我慢比べ（？）。 極寒仕様の防寒具で身を固めてもまだ寒いという冬のヨーロッパでは想像もしたくない拷問のような行為ですが、 参加者数で2015年以来破られていなかったギネス記録が、 2025年3月1日、 チェコの勇者たちによって更新されました。 美しい湖や川が多いチェコ 四方をドイツ、 ポーランド、スロヴァキア、 オーストリアに囲まれるチェコには海がありません。 しかし、それを補って有り余るほどたくさんの美しい湖や川が存在しています。 その中の一つ、 国の北西部に位置する「モスト湖」で、 極寒の中ポーラーベア・ディップに2,461名が参加。 2015年以来ポーランドが保持していた記録を見事に打ち破りました。 同チャレンジの過酷ともいえるルールは、1. 水着を着用すること、2. 少なくとも腰の位置まで水に浸かること、3. 参加者全員が同時に、最低でも1分間は腰まで水に浸かった状態でいること、4. 水温は10度以下であること。 厳しい試練に耐えた甲斐はあったのでしょうか 当日の外気温は3.5度。動画には、見るからに寒そうな曇り空の下、ルール通りに普通の水着姿の勇敢なチェコ人たちが次々と湖に入っていく様子が映し出されています。また、腰まで浸かれば条件はクリアされるのにもかかわらず、胸元や首元までしっかり浸かっている人もたくさんいます。 1分を過ぎたら全員慌てて水から上がるだろうと思いきや、皆さん笑顔を浮かべて、名残惜しそうにのんびりと上がってくるではありませんか。記録達成がよほどうれしいのか、岸に上がってもバスローブを羽織ったまま楽しく踊っている人たちさえいます。このイベントを企画したダヴィトさんによると、チェコ国民は寒中水泳が大好きだからね、と。 10年もの長きにわたって記録を保持してきたポーランドのポーラーベア・ディッパーたちも、来年は世界一の名誉を奪還すべく再挑戦するかもしれませんね。 参照記事：AP News