
8月12日、ヨーロッパで皆既・部分日食が見られる!
月が太陽と地球の間を通過する際、地球上の特定の場所で、太陽光が部分的に、あるいは完全に遮られるのが日食。2026年8月12日、グリーンランド、アイスランド、スペイン北部の一部では皆既日食が観測できます。イギリスとアイルランドでは太陽の約90~96%が、フランス、ベルギー、スイス、イタリア北部などヨーロッパの広範囲では約88~95%が月によって覆われる部分日食が見られそうです。

月が太陽を完全に覆い隠す今回の皆既日食は、1999年以来、中央・西ヨーロッパで観測できる初めての皆既日食です。皆既日食を観測できる世界でも有数の好条件が揃うスペイン北部の他、グリーンランド、アイスランド(皆既日食のピークが最大2分18秒)、そしてポルトガル北東部のごく一部の地域でのみ観測可能ということです。
たとえばロンドンでは、午後6時17分に、月が太陽の円盤の一部を覆い始める「第一接触」が起こり、月は太陽の前をゆっくりと移動。午後7時12分頃に太陽の約90%が覆われ、気温と明るさに顕著な変化が現れます。部分日食では、空が完全に暗くなることはなく、曇りの日や、夕暮れか夜明けに近いような雰囲気になります。部分日食は日没時に起こり、日食が進むにつれて太陽と月は地平線に低く沈んでいくため、西の地平線がよく見える高い場所からは、日食の全貌が観測できるかもしれません。

日食は安全に観測を
言うまでもありませんが、太陽を直接見てはいけないという点にくれぐれもご注意ください。最大の危険は視力障害。太陽や日食を直接見ると、たとえ太陽の強い光の一部が日食によって遮られている短時間だけであっても、すぐに痛みを感じることなく網膜に永久的な損傷(日食網膜症)を与える可能性があります。損傷は数時間後、あるいは数日後に現れることもあります。
太陽を直接観察する際に安全に身を守る方法はただ一つ、ISO 12312-2規格に適合していると認定された日食観測用メガネ(日食メガネ)をかけることです。例えば、サングラス(重ねて着用した場合でも)、X線フィルム、溶接用ゴーグル、カメラのファインダーなどでは不十分です。
子どもは目が損傷を受けやすく、日食という現象に魅了されて思わず太陽を直接見てしまう可能性があるため、観測は必ず大人の常時監視下で行ってください。高齢者や、眼疾患があったり、特定の眼科手術を受けたりした方は、より大きなリスクにさらされる可能性があります。

Image by Dave Davidson from Pixabay
お住まいの地域の天文協会に問い合わせて、8月12日に日食観測イベントを開催しているかどうか確認してみましょう。太陽観測に安全に使用できる特殊な太陽フィルター付きの望遠鏡をいくつか用意している天文台もあります。
太陽の光と、太陽が削られる様子を別の面に投影することで日食を観察できる「ピンホールプロジェクター」を作るという方法もあります。作り方はこちらのウェブサイト(ヨシのものおき Yoshi’s Storage Room)を参考にしてください。
いずれにせよ、日食後数時間から数日の間に、たとえ軽微なものであっても、何らかの視覚障害に気づいた場合は、資格のある眼科専門医による総合的な眼科検査を直ちに受けることが重要です。
もっとも安全で、しかも大きくはっきりと日食を観測できるのは、テレビやタブレット、パソコンの画面かもしれません。8月12日19時30分(中央ヨーロッパ夏時間)より、欧州宇宙機関ウェブテレビ(ESA Web TV)またはESAのYouTubeチャンネル「2026 TOTAL SOLAR ECLIPSE」にてライブ配信が行われます。宇宙科学者であり科学コミュニケーターでもあるマギー・アデリン博士が司会を務める他、ESA科学部長のキャロル・マンデル教授をはじめ、ESAの科学者であるアンディ・トー、ミホ・ジャンヴィエ、マーティン・ヒューイットソン、そして天文台長のハビエル・セナロが出演。ライブインタビューや解説、迫力ある映像を通して、太陽とそのコロナの謎から、日食が重力の理解を変えた話など、幅広いトピックが取り上げられます。

Image by Dave Davidson from Pixabay
参照記事:The European Space Agency、The International Agency for the Prevention of Blindness(IAPB)
https://living-in-eu.com/topics/eclipse2608https://living-in-eu.com/wp-content/uploads/2026/08/15_2608_eclipse_00.jpghttps://living-in-eu.com/wp-content/uploads/2026/08/15_2608_eclipse_00-150x150.jpg月が太陽と地球の間を通過する際、地球上の特定の場所で、太陽光が部分的に、あるいは完全に遮られるのが日食。2026年8月12日、グリーンランド、アイスランド、スペイン北部の一部では皆既日食が観測できます。イギリスとアイルランドでは太陽の約90~96%が、フランス、ベルギー、スイス、イタリア北部などヨーロッパの広範囲では約88~95%が月によって覆われる部分日食が見られそうです。 月が太陽を完全に覆い隠す今回の皆既日食は、1999年以来、中央・西ヨーロッパで観測できる初めての皆既日食です。皆既日食を観測できる世界でも有数の好条件が揃うスペイン北部の他、グリーンランド、アイスランド(皆既日食のピークが最大2分18秒)、そしてポルトガル北東部のごく一部の地域でのみ観測可能ということです。 たとえばロンドンでは、午後6時17分に、月が太陽の円盤の一部を覆い始める「第一接触」が起こり、月は太陽の前をゆっくりと移動。午後7時12分頃に太陽の約90%が覆われ、気温と明るさに顕著な変化が現れます。部分日食では、空が完全に暗くなることはなく、曇りの日や、夕暮れか夜明けに近いような雰囲気になります。部分日食は日没時に起こり、日食が進むにつれて太陽と月は地平線に低く沈んでいくため、西の地平線がよく見える高い場所からは、日食の全貌が観測できるかもしれません。 日食は安全に観測を 言うまでもありませんが、太陽を直接見てはいけないという点にくれぐれもご注意ください。最大の危険は視力障害。太陽や日食を直接見ると、たとえ太陽の強い光の一部が日食によって遮られている短時間だけであっても、すぐに痛みを感じることなく網膜に永久的な損傷(日食網膜症)を与える可能性があります。損傷は数時間後、あるいは数日後に現れることもあります。 太陽を直接観察する際に安全に身を守る方法はただ一つ、ISO 12312-2規格に適合していると認定された日食観測用メガネ(日食メガネ)をかけることです。例えば、サングラス(重ねて着用した場合でも)、X線フィルム、溶接用ゴーグル、カメラのファインダーなどでは不十分です。 子どもは目が損傷を受けやすく、日食という現象に魅了されて思わず太陽を直接見てしまう可能性があるため、観測は必ず大人の常時監視下で行ってください。高齢者や、眼疾患があったり、特定の眼科手術を受けたりした方は、より大きなリスクにさらされる可能性があります。 Image by Dave Davidson from Pixabay お住まいの地域の天文協会に問い合わせて、8月12日に日食観測イベントを開催しているかどうか確認してみましょう。太陽観測に安全に使用できる特殊な太陽フィルター付きの望遠鏡をいくつか用意している天文台もあります。 太陽の光と、太陽が削られる様子を別の面に投影することで日食を観察できる「ピンホールプロジェクター」を作るという方法もあります。作り方はこちらのウェブサイト(ヨシのものおき Yoshi's Storage Room)を参考にしてください。 いずれにせよ、日食後数時間から数日の間に、たとえ軽微なものであっても、何らかの視覚障害に気づいた場合は、資格のある眼科専門医による総合的な眼科検査を直ちに受けることが重要です。 もっとも安全で、しかも大きくはっきりと日食を観測できるのは、テレビやタブレット、パソコンの画面かもしれません。8月12日19時30分(中央ヨーロッパ夏時間)より、欧州宇宙機関ウェブテレビ(ESA Web TV)またはESAのYouTubeチャンネル「2026 TOTAL SOLAR ECLIPSE」にてライブ配信が行われます。宇宙科学者であり科学コミュニケーターでもあるマギー・アデリン博士が司会を務める他、ESA科学部長のキャロル・マンデル教授をはじめ、ESAの科学者であるアンディ・トー、ミホ・ジャンヴィエ、マーティン・ヒューイットソン、そして天文台長のハビエル・セナロが出演。ライブインタビューや解説、迫力ある映像を通して、太陽とそのコロナの謎から、日食が重力の理解を変えた話など、幅広いトピックが取り上げられます。 Image by Dave Davidson from Pixabay 参照記事:The European Space Agency、The International Agency for the Prevention of Blindness(IAPB)LiE 編集部LiE 編集部 toyo@a-concept.co.ukAdministrator欧州移住の正解が見つかる | Living in Europe - 住まい・教育・医療の総合ポータル


