
Vol.16 フェタ
ヨーロッパでは一番古い記録が残っているとされるチーズ「フェタ(FETA)」。紀元前8世紀に書かれた、古代ギリシャ詩人であるホメロスの叙事詩、『イリアス』や『オデュッセイア』に、羊乳製チーズに関する記述があり、これが現在のフェタの原形であると言われています。
2026年夏、欧米で公開中(日本では2026年9月公開予定)の映画、『オデュッセイア(The Odyssey)』では、片目の巨人サイクロプスの洞窟内に保存されている大量のチーズや、その場にいた羊の群れ、そしてこの洞窟から脱出する様子が臨場感溢れる映像で描写されており、古代ギリシャではすでに羊乳製のチーズが重要であったことが伺い知れます。

ギリシャは農耕にはあまり適さない土地柄であり、昔から羊や山羊の牧畜が盛んに行われてきました。そのため、必然的にギリシャを発祥とするフェタは羊乳と山羊乳の混乳製で、その割合は季節や時期によって異なります。
フェタのように塩水に漬けて保存するタイプのチーズは、新鮮なミルクさえあればどこでも造ることができるため、デンマークやドイツ、フランスなどでは、牛乳を使って同じようなスタイルのチーズが大量に生産されています。

スーパーマーケットのチーズコーナーでも人気のフェタ © Culture & Culture
2002年にギリシャのフェタがEUの原産地名称保護の認証を取得してからは、マケドニアやテッサリアをはじめとするギリシャの指定する7地域で、羊乳(70%以上)と山羊乳で生産されるものだけがフェタを名乗ることができるようになりました。

フェタが主役のギリシャサラダ(左)、スイカとの相性も抜群(右) © Culture & Culture
塩漬けで保存性を高めて、一年を通してタンパク源となっていたフェタ。ときには塩気が強いと感じることもありますが、その場合は冷水かミルクで塩抜きをするとよいでしょう。

ギリシャのチーズパイ「ティロピタ」(左)、ほうれん草がたくさん詰まった「スパナコピタ」(右)
フェタはまた、「ギリシャサラダ」のトッピングとしてだけでなく、「ティロピタ(Tiropita)」や「スパナコピタ(Spanakopita)」といったパイなど、さまざまな料理にも使われます。ヨーロッパでは入手しやすいタイプのチーズであればこそ、味わいを楽しみつつ自分なりのアレンジにも挑戦したいものですね。
https://living-in-eu.com/cheese/202608_vol16_fetahttps://living-in-eu.com/wp-content/uploads/2026/08/16_2608_feta_00.jpghttps://living-in-eu.com/wp-content/uploads/2026/08/16_2608_feta_00-150x150.jpgヨーロッパでは一番古い記録が残っているとされるチーズ「フェタ(FETA)」。紀元前8世紀に書かれた、古代ギリシャ詩人であるホメロスの叙事詩、『イリアス』や『オデュッセイア』に、羊乳製チーズに関する記述があり、これが現在のフェタの原形であると言われています。 2026年夏、欧米で公開中(日本では2026年9月公開予定)の映画、『オデュッセイア(The Odyssey)』では、片目の巨人サイクロプスの洞窟内に保存されている大量のチーズや、その場にいた羊の群れ、そしてこの洞窟から脱出する様子が臨場感溢れる映像で描写されており、古代ギリシャではすでに羊乳製のチーズが重要であったことが伺い知れます。 ギリシャは農耕にはあまり適さない土地柄であり、昔から羊や山羊の牧畜が盛んに行われてきました。そのため、必然的にギリシャを発祥とするフェタは羊乳と山羊乳の混乳製で、その割合は季節や時期によって異なります。 フェタのように塩水に漬けて保存するタイプのチーズは、新鮮なミルクさえあればどこでも造ることができるため、デンマークやドイツ、フランスなどでは、牛乳を使って同じようなスタイルのチーズが大量に生産されています。 スーパーマーケットのチーズコーナーでも人気のフェタ © Culture & Culture 2002年にギリシャのフェタがEUの原産地名称保護の認証を取得してからは、マケドニアやテッサリアをはじめとするギリシャの指定する7地域で、羊乳(70%以上)と山羊乳で生産されるものだけがフェタを名乗ることができるようになりました。 フェタが主役のギリシャサラダ(左)、スイカとの相性も抜群(右) © Culture & Culture 塩漬けで保存性を高めて、一年を通してタンパク源となっていたフェタ。ときには塩気が強いと感じることもありますが、その場合は冷水かミルクで塩抜きをするとよいでしょう。 ギリシャのチーズパイ「ティロピタ」(左)、ほうれん草がたくさん詰まった「スパナコピタ」(右) フェタはまた、「ギリシャサラダ」のトッピングとしてだけでなく、「ティロピタ(Tiropita)」や「スパナコピタ(Spanakopita)」といったパイなど、さまざまな料理にも使われます。ヨーロッパでは入手しやすいタイプのチーズであればこそ、味わいを楽しみつつ自分なりのアレンジにも挑戦したいものですね。LiE 編集部LiE 編集部 toyo@a-concept.co.ukAdministrator欧州移住の正解が見つかる | Living in Europe - 住まい・教育・医療の総合ポータル



