
車の乗り入れ禁止!世界の美しい島や村
ありのままの自然に囲まれ、目の前には澄んだ海が広がり、年間日照時間がおよそ2,700時間というヨーロッパの小島。クロアチアの海岸沿いに位置する「ズラリン島(Zlarin)」は、シベニク(Sibenik)からフェリーで20分ほどのところにあります。車の乗り入れが禁止のこの島は、実際に訪れた観光客から「知られざる小さな宝石」「まるでおとぎ話の世界」となどと称されています。

Photo by Alana Harris on Unsplash
ズラリン島の中でも、人混みから逃れることや、静けさと絵のように美しい景色を重視する方に最適なのが「トゥルティンビーチ(Trutin Beach)」。ボートや水上タクシーでアクセスできます。
海よりも山・・・という方は、標高169メートルのズラリン島最大の山であるクレパツ山(Klepac)のハイキングはいかがでしょう。頂上からは、シベニク海峡の素晴らしい景色が望めます。
同島はサンゴとも深い関わりがあり、サンゴの採取は14世紀から行われてきました。島民の間では、サンゴには魔法の力があり病気から守ってくれると信じられています。
主な見どころには、ヴェネツィア時代の旧市街と、2つのユネスコ世界遺産があります。ユネスコ世界遺産の一つである「聖ヤコブ大聖堂(Cathedral of St James)」は、すべてが石造り。そこからわずか20分ほどのところには、滝で有名な「クルカ国立公園(Krka National Park)」もあります。

Photo by Vincent Rivaud
テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)」のファンの方なら、ここが自由都市ブレーヴォスの重要な撮影場所にもなったことをご存知かもしれません。
ところで、車の乗り入れが禁止されている場所はズラリン島の他にもたくさんあることをご存知でしょうか!
サーク島(Sark)

Image by falco from Pixabay
イギリスのチャンネル諸島の一つであるサーク島は、わずか5平方キロメートルという小島。民主化以降も封建時代のユニークな法律や制度が適用され、救急車や消防車以外のエンジンの使用は厳しく禁じられています。唯一の例外として、週に6日のみ重い荷物の運搬をトラクターが担っていますが、それ以外はすべてペダルと蹄の力。「トーストラック(Toast Rack)」と呼ばれる馬車が港から観光客や荷物を運び、サーク到着時の雰囲気を盛り上げます。2011年に星空保護区(ダークスカイ)に認定されたこの島には街灯や光害もなく、息を呑むほど鮮明に広がる天の川を堪能することができます。
イドラ島(Hydra)

Image by larry from Pixabay
ギリシャ領のイドラ島に降り立つと、街路がロバの群れに支配されているかのように感じるかもしれません。それもそのはず、岩だらけのイドラ島は、1950年代(一説には1960年代)に車の乗り入れを禁止し、絵のように美しい景観を守り続けています。狭い路地をくぐり抜けるたびに、立ち止まる価値のある何かが見つかるこの島は、徒歩で楽しむのが一番。急な階段を一段ずつ上るたびに鈴を鳴らすラバやロバは、食料品から建築資材まであらゆるものを運びます。海岸線のさまざまな場所を結ぶのは水上タクシー。人混みの中でも静かな雰囲気を保つ、エンジンの騒音のないイドラ島では、岩に打ち寄せる波の音が島の穏やかな鼓動であるかのようです。
ヒートホールン(Giethoorn)

Photo by Cafer Mert Ceyhan on Unsplash
「オランダのベニス」の異名を持つヒートホールンは、水路の概念を極限まで推し進めている村。その中心部には道路が一切なく、運河と歩道、そして茅葺き屋根の農家を結ぶ木製の橋があるのみ。主要な交通手段はボートで、180もの橋が架かった狭い水路を静かに、そして滑るように進みます。電動のウィスパーボートは誰でもレンタルでき、免許も不要。運河沿いにはサイクリングロードが整備されています。運河が完全に凍りつく冬になると、地元の人々は何世紀も続く伝統に倣ってアイススケートをはいて出かけます。
イル・ド・バツ島(Île de Batz)

ロスコフ(Roscoff)から船でわずか15分ほどのところに位置するブルターニュ地方のこの小島は、フランス本土とはまるで別世界のよう。主な交通手段は自転車と徒歩ですが、島はとてもコンパクトなため、徒歩でも数時間で一周することができます。ほとんどの観光客は1日かけてじっくりゆっくりと島を巡り、お腹が空いたらピクニックをしたり、思い立ったら泳いでみたりと、島のあちこちで立ち止まりながら心の赴くままに過ごします。ジョルジュ・ドラゼル庭園(The Georges Delaselle Garden)には、亜熱帯植物の驚くべきコレクションが展示されています。
イソラ・デイ・ペスカトーリ島(Isola dei Pescatori)

イタリアのマッジョーレ湖に浮かぶボッロメオ諸島(Borromean Islands)の中で、唯一、定住者のいるイソラ・デイ・ペスカトーリ島。日本語に訳すと「漁師の島」というその名の通り、島民は今も湖の恵で生計を立てています。2人がやっと通れるほどの幅しかない狭い石畳の小道には、車やスクーターが入ることは不可能。一周するのに15分ほどしかかからない小さな島ですが、一度足を踏み入れると長居したくなるような不思議な魅力があります。パステルカラーの家や、洗濯物が頭上を舞う様子は、まさにイタリアの画家たちが何世紀にもわたって描き続けてきた情景。真に時代を超越した雰囲気が今も残り、昔ながらの湖畔の人々の暮らしを垣間見ることができるでしょう。
ここでは、車の乗り入れが禁止されているヨーロッパの島や村をご紹介しましたが、世界にはこのような場所がまだいくつか残されています。
また、当ウェブサイトの「素敵な街角」に掲載中の「イスタンブルの島巡り」にも登場している、トルコの「ビュユックアダ(Büyükada)」もその一つです。
参照ウェブサイト:The Sun, Travel、Catalan News、Unearth The Voyage
https://living-in-eu.com/topics/no-cars-allowedhttps://living-in-eu.com/wp-content/uploads/2026/03/11_2603_nocars_top.jpghttps://living-in-eu.com/wp-content/uploads/2026/03/11_2603_nocars_top-150x150.jpgありのままの自然に囲まれ、目の前には澄んだ海が広がり、年間日照時間がおよそ2,700時間というヨーロッパの小島。クロアチアの海岸沿いに位置する「ズラリン島(Zlarin)」は、シベニク(Sibenik)からフェリーで20分ほどのところにあります。車の乗り入れが禁止のこの島は、実際に訪れた観光客から「知られざる小さな宝石」「まるでおとぎ話の世界」となどと称されています。 Photo by Alana Harris on Unsplash ズラリン島の中でも、人混みから逃れることや、静けさと絵のように美しい景色を重視する方に最適なのが「トゥルティンビーチ(Trutin Beach)」。ボートや水上タクシーでアクセスできます。 海よりも山・・・という方は、標高169メートルのズラリン島最大の山であるクレパツ山(Klepac)のハイキングはいかがでしょう。頂上からは、シベニク海峡の素晴らしい景色が望めます。 同島はサンゴとも深い関わりがあり、サンゴの採取は14世紀から行われてきました。島民の間では、サンゴには魔法の力があり病気から守ってくれると信じられています。 主な見どころには、ヴェネツィア時代の旧市街と、2つのユネスコ世界遺産があります。ユネスコ世界遺産の一つである「聖ヤコブ大聖堂(Cathedral of St James)」は、すべてが石造り。そこからわずか20分ほどのところには、滝で有名な「クルカ国立公園(Krka National Park)」もあります。 Photo by Vincent Rivaud テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)」のファンの方なら、ここが自由都市ブレーヴォスの重要な撮影場所にもなったことをご存知かもしれません。 ところで、車の乗り入れが禁止されている場所はズラリン島の他にもたくさんあることをご存知でしょうか! サーク島(Sark) Image by falco from Pixabay イギリスのチャンネル諸島の一つであるサーク島は、わずか5平方キロメートルという小島。民主化以降も封建時代のユニークな法律や制度が適用され、救急車や消防車以外のエンジンの使用は厳しく禁じられています。唯一の例外として、週に6日のみ重い荷物の運搬をトラクターが担っていますが、それ以外はすべてペダルと蹄の力。「トーストラック(Toast Rack)」と呼ばれる馬車が港から観光客や荷物を運び、サーク到着時の雰囲気を盛り上げます。2011年に星空保護区(ダークスカイ)に認定されたこの島には街灯や光害もなく、息を呑むほど鮮明に広がる天の川を堪能することができます。 イドラ島(Hydra) Image by larry from Pixabay ギリシャ領のイドラ島に降り立つと、街路がロバの群れに支配されているかのように感じるかもしれません。それもそのはず、岩だらけのイドラ島は、1950年代(一説には1960年代)に車の乗り入れを禁止し、絵のように美しい景観を守り続けています。狭い路地をくぐり抜けるたびに、立ち止まる価値のある何かが見つかるこの島は、徒歩で楽しむのが一番。急な階段を一段ずつ上るたびに鈴を鳴らすラバやロバは、食料品から建築資材まであらゆるものを運びます。海岸線のさまざまな場所を結ぶのは水上タクシー。人混みの中でも静かな雰囲気を保つ、エンジンの騒音のないイドラ島では、岩に打ち寄せる波の音が島の穏やかな鼓動であるかのようです。 ヒートホールン(Giethoorn) Photo by Cafer Mert Ceyhan on Unsplash 「オランダのベニス」の異名を持つヒートホールンは、水路の概念を極限まで推し進めている村。その中心部には道路が一切なく、運河と歩道、そして茅葺き屋根の農家を結ぶ木製の橋があるのみ。主要な交通手段はボートで、180もの橋が架かった狭い水路を静かに、そして滑るように進みます。電動のウィスパーボートは誰でもレンタルでき、免許も不要。運河沿いにはサイクリングロードが整備されています。運河が完全に凍りつく冬になると、地元の人々は何世紀も続く伝統に倣ってアイススケートをはいて出かけます。 イル・ド・バツ島(Île de Batz) ロスコフ(Roscoff)から船でわずか15分ほどのところに位置するブルターニュ地方のこの小島は、フランス本土とはまるで別世界のよう。主な交通手段は自転車と徒歩ですが、島はとてもコンパクトなため、徒歩でも数時間で一周することができます。ほとんどの観光客は1日かけてじっくりゆっくりと島を巡り、お腹が空いたらピクニックをしたり、思い立ったら泳いでみたりと、島のあちこちで立ち止まりながら心の赴くままに過ごします。ジョルジュ・ドラゼル庭園(The Georges Delaselle Garden)には、亜熱帯植物の驚くべきコレクションが展示されています。 イソラ・デイ・ペスカトーリ島(Isola dei Pescatori) イタリアのマッジョーレ湖に浮かぶボッロメオ諸島(Borromean Islands)の中で、唯一、定住者のいるイソラ・デイ・ペスカトーリ島。日本語に訳すと「漁師の島」というその名の通り、島民は今も湖の恵で生計を立てています。2人がやっと通れるほどの幅しかない狭い石畳の小道には、車やスクーターが入ることは不可能。一周するのに15分ほどしかかからない小さな島ですが、一度足を踏み入れると長居したくなるような不思議な魅力があります。パステルカラーの家や、洗濯物が頭上を舞う様子は、まさにイタリアの画家たちが何世紀にもわたって描き続けてきた情景。真に時代を超越した雰囲気が今も残り、昔ながらの湖畔の人々の暮らしを垣間見ることができるでしょう。 ここでは、車の乗り入れが禁止されているヨーロッパの島や村をご紹介しましたが、世界にはこのような場所がまだいくつか残されています。 また、当ウェブサイトの「素敵な街角」に掲載中の「イスタンブルの島巡り」にも登場している、トルコの「ビュユックアダ(Büyükada)」もその一つです。 参照ウェブサイト:The Sun, Travel、Catalan News、Unearth The VoyageLiE 編集部LiE 編集部 toyo@a-concept.co.ukAdministratorLiving in Europe


